足元の株安によって米国株の割高感の解消進む
足元で市場が調整する中においても、米国株のファンダメンタルズは現時点で崩れておらず、米国企業の先行きの増益見通しは引き続き維持されています[図4]。
一方、足元までの急速な株安によって、米国株の割高感の解消が一定程度進んでいることは、株式市場が落ち着きを取り戻す要因となることが期待されます。3月14日時点で、S&P500指数の予想PERは20.9倍、ナスダック総合指数も26.0倍まで低下しています[図7]。
足元の調整局面で高配当株の安定性が際立つ
また、足元の株式市場の調整局面においては、米国株の中でも高配当株の安定性が際立っています。
[図5]は米国株の2024年以来のトータルリターンを、予想配当利回りの高い「高配当株」と同利回りの低い「低配当株」に分けて集計したものです。2月下旬以降の株安局面では、低配当株(多くが配当の裏付けのない無配銘柄)が大きく売り込まれた一方、高配当株のパフォーマンスが安定を維持していることがわかります。
こうした株価の値動きは、不安定な市場環境において業績や配当が景気動向に左右されにくい高配当株の強み(ディフェンシブ性の高さ)が発揮されていることを示していると考えられます。今回の調整局面をきっかけに、米国株式市場のけん引役として高配当株が見直される可能性もあると考えられます。
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