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「らしさのコピー化」から見えてくる、巨大テック企業の戦略と戦術
「らしさのコピー化」した言葉を戦略や戦術にどう活かしていくかについてお話ししていきましょう。
まずは現代のテクノロジー業界において大きな影響力を持つ大手企業5社、通称GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック〈現・メタ〉、アマゾン、マイクロソフト)から見ていきましょう。
グーグルは、「世界中の情報を整理し、アクセス可能で役に立つようにする」。このミッションがすべての事業に通じているため、グーグルのツールには、インフラ的な簡潔さへのこだわりが息づいています。
一方でアップルの「Think different(発想を変える)」には、テクノロジー企業というよりも、アートや高級ブランドのような哲学性を感じられます。これにはスティーブ・ジョブズの思想が色濃く反映されており、実際に高付加価値による高い利益を確保しているため、ラグジュアリーブランドのあり方に似ています。
フェイスブック(メタ社)に関しては、「bring the world closer together(世界の繫がりをより密に)」を掲げているため、SNSにおいてインスタグラムなど積極的な買収を繰り返し、SNSやメタバース空間の覇権を握ろうと動いています。
アマゾンの「The Everything Store (すべてを売る店)」というビジョン。これはまさに世界最大のアマゾン川のように最大の流通量を確保するべく、小売におけるすべてを飲み込もうとしています。
マイクロソフトのミッションである「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」は、組織という単語を使っているところから法人のビジネスツールをベースに進化してきたことがうかがえます。
このように、米国系テクノロジー企業といっても、その特徴はまさにその「らしさ」を表すミッション・ビジョン・バリューや、パーパスから見えてくるのです。そして今後のビジネスでより強めていく方向性や未来の展望も、こうした「らしさのコピー化」を読み解いていくとイメージしやすくなることでしょう。
ちなみに同じIT系でも、今度は日本のテクノロジー企業を見てみましょう。
