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年金額、間違ってますよ！→よくある誤解
小松剛さん（仮名・65歳）は長年勤めた会社を退職。その中では、さまざまな事件もありました。クライアントを怒らせて胃が痛くなったこと、部下が突然出社しなくなったこと、上司に無理なノルマを課せられて毎日深夜帰宅だったことも……。
そんな日々を経てようやくもらえる年金。小松さんは毎年届く「ねんきん定期便」もざっと見て、年金見込額をチェックしていました。
小松さんの貯蓄は妻と共にコツコツ貯めた1,800万円。住宅ローンは残り5年。年金は約16万円の見込みで、1歳下の妻も1年後には年金受給者となります。贅沢はご法度ですが、質素に暮らせば問題なく生きていけそうだと算段していました。
年金の請求手続きも行い、初めての「年金振込通知書」が届くと、小松さんはさっそく内容を確認。すると、そこに記載されていた金額に違和感を覚えました。年金は2カ月に1度の支給ですが、記載されている金額が、なぜだか想定よりも少ないのです。
ねんきん定期便で見ていた想定年金額は月あたり約16万円。一方で、通知書では月あたり14万円程度だったです。
「いや、金額間違えてるよ！ ありえないだろ、これ」
思わずそう叫んだ小松さんでしたが、きちんと書類を見直すと、年金からは税金や社会保険料が引かれていることに気づきました。
ねんきん定期便の記載額は社会保険料や税金が引かれる前の概算額。それを知らないと、小松さんのような勘違いをしてしまう。初歩的ではありますが、こうした勘違いをする人は少なくありません。
