(※写真はイメージです/PIXTA)

「事故物件」と聞くと、多くの人が「幽霊が出る」「怖い」「縁起が悪い」といったイメージを抱くかもしれません。しかし、そもそも事故物件とは何を指すのでしょうか。本稿では、事故物件を専門に扱う「成仏不動産」を展開する花原浩二氏、税理士・公認会計士の木下勇人氏、税理士・不動産鑑定士の井上幹康氏による著書『不動産オーナー・管理会社のための 事故物件対応ハンドブック』(日本法令)より、事故物件の具体的な基準について詳しく解説します。

事故物件=幽霊が出そう?

筆者が代表を務める「マークスライフ株式会社」(以下、「当社」)が行ったアンケート(「事故物件のイメージを教えてください」複数回答可)に対して、最も多かったのが「安い」ですが、5割以上が「幽霊が出そう」と答えており、「事故物件に住めますか?」(複数回答可)の質問に対しては、約6割以上が「住めない」と答えています。

 

出所:
[図表2]「事故物件」に対するイメージ 出所:『不動産オーナー・管理会社のための事故物件対応ハンドブック』(日本法令)より引用

 

実害はないと頭ではわかっているものの、何となくマイナスな印象を持っているという方は、事故物件を敬遠する傾向にあるようです。一方で、事故物件に対して抵抗がないという方もいます。

事故物件と心理的瑕疵物件との違い

事故物件と似た言葉で、「心理的瑕疵物件」というものがあります。「瑕疵」は法律用語のため耳慣れない方も多いと思われますが、欠陥、不具合、キズといった意味があります。

 

不動産における心理的瑕疵物件とは、前項記載の事故物件の他に、反社会的勢力の事務所や心理的負担を感じる場所や施設などが近隣に存在するといった、契約前にその事実を知っていれば契約しなかったとされるような物件を指します。ただ、社会的影響の大きさや住戸内で自殺をはかったものの病院で死亡が確認されたケースなど細かな線引きは難しくグレーゾーンが存在します。

 

心理的瑕疵物件と事故物件との関係は図表2のとおりです。

 

出所:『不動産オーナー・管理会社のための 事故物件対応ハンドブック』(日本法令)より引用
[図表2]心理的瑕疵物件と事故物件の関係 出所:『不動産オーナー・管理会社のための事故物件対応ハンドブック』(日本法令)より引用

 

 

花原浩二
マークスライフ株式会社
代表取締役

木下勇人
相続・事業承継専門『税理士法人レディング』 代表

井上幹康
税理士・不動産鑑定士

※本連載は、花原浩二氏、木下勇人氏、井上幹康氏の著書『不動産オーナー・管理会社のための事故物件対応ハンドブック』(日本法令)より一部を抜粋・再編集したものです。

不動産オーナー・管理会社のための事故物件対応ハンドブック

不動産オーナー・管理会社のための事故物件対応ハンドブック

花原浩二・木下勇人・井上幹康

日本法令

超高齢化や生涯未婚率の上昇などに伴い、単身世帯数が増え、また、世界情勢の不安や物価の上昇、疾病や失業といった環境下で、孤独死や自殺、殺人事件は増加傾向にある。そのような状況で、不動産オーナーが所有する不動産が、…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録