お義姉さん、ちょっとムシがよすぎませんか?養子にまでなって「両親の面倒をみる!」と公言していた義姉が責任放棄。実の娘〈50代女性〉が怒り心頭なワケ【相続の専門家が解説】

お義姉さん、ちょっとムシがよすぎませんか?養子にまでなって「両親の面倒をみる!」と公言していた義姉が責任放棄。実の娘〈50代女性〉が怒り心頭なワケ【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

相続発生時に「遺言書」が無い場合、相続人の誰かひとりが独断で遺産分割を進めてしまうケースも少なくありません。公平な相続を行うためにはどのような対策をすべきなのでしょうか。本記事では、相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が具体的な事例をまじえて、遺産相続における「遺言書」の重要性について解説します。

義姉が養女になったのは実家をもらうため!母親はみたくない!

純子さん(50代・女性)が相談に来られました。

 

純子さんの兄は長男ですので、結婚してからも実家で両親と同居してきました。ところが両親よりも先に、急な病で亡くなったのです。

 

残された兄嫁と幼い子供二人は兄が亡くなったあとも、同居をしてきました。30年経ち、2人の子供は家を離れて独立したので、実家には両親と兄嫁が暮らすようになりました。

兄嫁が両親の養子になった

兄が亡くなったあと、兄嫁から両親の養女にしてもらいたいという申し出がありました。

 

兄が亡くなったあともずっと家で生活して、両親の老後は面倒をみるからという理由でした。両親も家を離れた孫よりも、毎日一緒に生活しているのだからと、義理姉と養子縁組をしたのです。

 

3年前に父親が亡くなり、母親と兄嫁、純子さん、甥姪の5人が相続人で手続きをしましたが、兄嫁が全部段取りして、自分の思うような遺産分割となりました。母親は財産の半分で自宅と預金を相続、純子さんは現金、残るアパートと預金は兄嫁たちが相続しました。純子さんが一番少なかったのですが、母親が世話になるからと譲歩したのです。

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