賃貸派VS持ち家派…どちらがいい?終わらない論争
賃貸で暮らし続ける方がいいか、マイホームを買って住んだ方がいいか……。永遠のテーマともいえます。最終的にはそれぞれの考え方や条件によって変わりますが、どちらのほうが主流なのか、データを参考に見てみましょう。
全国宅地建物取引業協会連合会が2024年に実施した「住宅居住白書」によれば、「あなたは『持ち家派』『賃貸派』どちらですか」という質問に対して、下記の結果が出ています。
あなたは「持ち家派」「賃貸派」どちらですか。現在のお住まいに関係なく教えてください
・持ち家派(マンション・集合住宅):16.9%
・持ち家派(一戸建て):46.4%
・賃貸派(マンション・集合住宅):17.8%
・賃貸派(一戸建て):2.3%
・どちらともいえない/あてはまるものはない:16.6%
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※全国宅地建物取引業協会連合会「2024住宅居住白書」
マンション・集合住宅と一戸建てを合計すると、持ち家派が67.5%。一方の賃貸派は17.2%。持ち家派のほうが圧倒的に多くなっています。
持ち家派の理由は、1位が「家賃を払い続けることが無駄に思えるから」で55.8%、2位が「落ち着きたいから(40.2%」)」3位が「老後の住まいが心配だから(32.9%)」。
賃貸派の理由は、1位が「住宅ローンに縛られたくないから」で42.1%、2位が「税金や維持管理にコストがかかるから(34.1%)」、3位が「天災が起こった時に家を所有していることがリスクになると思うから(30.3%)」。
どちらも納得の理由といえます。持ち家だと、ローンを完済すれば自分のものになり、「終の棲家」にもなります。賃貸の場合は年を取ると審査を通りづらくなるといった話もあり、その懸念が不要である点も持ち家の魅力でしょう。
一方で、賃貸であれば、住宅ローンの重たい負担、維持費の支払いに追われることはありません。地震や水害といった天災により、せっかく買った家に住めなくなるといった日本ならではの不安におびえる必要もありません。
このように持ち家にも賃貸にもそれぞれメリット・デメリットがあるわけですが、それでも持ち家を希望する人のほうが、データ上は多いというのが実態。高額な買い物ゆえ失敗はしたくないものですが、それでも全員がうまくいくとは限りません。一例を見てみましょう。