そんなルール知らなかった…月収40万円だった65歳キャリア妻、67歳共働き夫の急死で受け取る〈遺族年金額〉に不服→年金事務所で受けた懇ろな説明にも「やっぱりまったく納得できません」【FPの助言】

そんなルール知らなかった…月収40万円だった65歳キャリア妻、67歳共働き夫の急死で受け取る〈遺族年金額〉に不服→年金事務所で受けた懇ろな説明にも「やっぱりまったく納得できません」【FPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の年金制度には「知らないと損するルール」が数多く存在することをご存じでしょうか。よかれと思って積み上げてきた努力が、実は年金の受給額を減らしてしまうことも……。本記事では、美咲さん(仮名)の事例とともに、共働き世帯が「遺族年金」で損をしないために事前にすべき3つの対策について、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナー・波多勇気氏が解説します。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

 富裕層にも、富裕層を目指す人にも読んでほしい 
 〈ゴールドオンライン新書〉が登場! 

共働き夫婦がいまからできる対策

では、美咲さんのようなケースを避けるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

1.ねんきん定期便を活用し、将来の年金額をシミュレーション

ねんきん定期便を確認し、夫婦それぞれの年金額を把握します。どの程度の遺族年金がもらえるかを事前にシミュレーションします。

 

2.生命保険や個人年金を活用する

公的年金だけに頼らず、民間の生命保険や個人年金保険を活用し、リスクを分散します。夫婦のどちらかが亡くなっても生活費を確保できるように備えます。

 

3.遺族年金制度の仕組みを事前に知っておく

「遺族厚生年金が減額される条件」など、自分たちに関係する制度を調べます。年金相談窓口を活用し、専門家に相談します。

 

「夫婦で老後資金について話し合う機会がもっとあれば……」美咲さんはそう後悔しましたが、同じ状況に陥らないためには、共働き夫婦こそ早い段階からの準備が重要です。

共働き夫婦ならではの老後リスクに要注意

「共働きなら老後も安心」と思っている人は多いですが、実際には「共働きだからこそ遺族年金が少なくなる」ケースがあることを理解しておくべきです。夫婦のどちらかが亡くなったとき、想定していた収入が入らなくなることを前提に、民間の保険や資産運用などで備えることが大切です。

 

「知らなかった……」ではすまされません。いまのうちからしっかり備え、後悔しない老後を迎えましょう。

 

 

波多 勇気

波多FP事務所

代表ファイナンシャルプランナー

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】4月26日(土)開催
【反響多数!第2回】確定申告後こそ見直し時!
リアルなシミュレーションが明かす、わずか5年で1,200万円のキャッシュを残す
「短期」減価償却不動産の節税戦略

 

​​【資産運用】5月10日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

 

※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録