年収500万円・56歳フリーランスが直面する厳しすぎる老後予想…年金を5年繰下げても〈月9万円〉の事実に苦悩「長生きしたらどうしよう」

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会社員という縛られた働き方より、自分の腕1本で成果を出せるフリーランスの方が合っているという人も多いでしょう。フリーランスには会社員にないメリットがたくさんあるのは事実ですが、反面、厳しい面が多いという意見も。見ていきましょう。

フリーランスとして働く人の満足度は?

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が実施した「フリーランス白書2024」によれば、フリーランスとして働く満足度について、項目別に以下のような結果が出ています。

 

今の働き方に対しての満足度はどの程度ですか?

【全般】
満足…67.2% どちらでもない:23.3% 不満:9.4%

【就業環境(働く時間/場所など)】
満足…74.7% どちらでもない:17.6% 不満:7.7%

【仕事上の人間関係】
満足…71.0% どちらでもない:23.3% 不満:5.7%

【達成感/充実感】
満足…68.1% どちらでもない:23.7% 不満:8.2%

【プライベートとの両立】
満足…62.5% どちらでもない:25.1% 不満:12.4%

【スキル/知識/経験の向上】
満足…58.7% どちらでもない:29.7% 不満:11.6%

【多様性に富んだ人脈形成】
満足…33.9% どちらでもない:44.0% 不満:22.1%

【収入】
満足…30.9% どちらでもない:26.9% 不満:42.2%

【社会的地位】
満足…27.9% どちらでもない:41.4% 不満:30.8%

 

※出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2024」

 

「全般」では67.2%が満足と回答。項目別で見ると「就業環境」に満足している割合が74.7%とかなり多いことが見てとれます。働く時間は自分次第、わざわざオフィスに出向く必要がない……確かにこの辺りの満足度が高いことは納得がいきます。

 

「仕事上の人間関係(満足:71.0%)」や「達成感/充実感(満足:68.1%)」についても、上司や同僚との摩擦やストレスがないこと、自分のスキルで勝負できるという点などから、満足している割合が高いのではないかと推測されます。

 

一方、満足度が低いのが「多様性に富んだ人脈形成(満足:33.9%)」、「収入(満足:30.9%)」、「社会的地位(満足:27.9%)」です。限られた相手とのやりとりが多い、会社員などの肩書がないことで不便を感じる場面などもあるのかもしれません。

 

また、収入に満足している割合が30.9%という結果を見る限りでは、目指す収入を得るのはそう簡単ではないようです。もちろん不満=少ないとは限らず、満足度は主観であることは念頭に置いておく必要があります。

 

金銭面でいうとフリーランスにとって懸念になるのが公的年金が手薄であること。会社員や公務員と違って厚生年金がないため、受取額はかなり少なく、自分自身で老後資金を用意しておくことが必須となっています。しかし、思ったようにお金を貯められないケースもあるようです。

 

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