フリーランス歴30年以上、年金が少なすぎて老後が怖い…
フリーランスのデザイナーで年収約500万円ほどの56歳・Aさんは、近づく老後に対して不安を抱えています。
「自分の性格的に会社員は絶対無理だと思っていたんですよね。それで大学在学中からデザインの学校に通って、そこで知り合ったデザインの師匠にしばらくついて、ちょっとずつ仕事を貰うようになって。本や雑誌のデザインをフリーでやるようになったんです」
ピーク時には年収1,000万円が見えて、収入にも満足していたといいますが、それも一時的なものだったといいます。
「カリスマデザイナーとかではないので、どんな急ぎの仕事にもすぐ対応できるところが重宝されてきたタイプです。でも、新しい人も参入してくるし、単価も下がっています。去年はギリギリ500万円超えたけど、今年はもっと下がるんじゃないかな。体力も視力も落ちてきてるし、『フリーランスは一生仕事できる』なんていうけど、実際はなかなか厳しいですよ」
年収が落ちていく中で、老後資金についても不安が増しているといいます。
「フリーランスの年金は年80万円ぐらいだと思いますが、あまりに少ない。子どもの教育費とか住宅ローンで手一杯だったので、老後資金を十分に用意するところまで回らなくて。妻はパートをしてくれていますが、不安でしょうがないです」
年金の少なさに不安を抱えたAさんは、繰下げ受給による増額も検討したとか。
「5年で42%増えるっていうし、ネットで見た例だとめちゃくちゃ増えてたんですよ。ただ、僕の場合は元が年82万円だから、増額で年116万円ぐらい。月にすると9万6,000円ぐらいなんですよね。5年も待ってそれぐらいだと思うと、迷ってしまって」
長生きのリスクも怖いけれど、万が一何があるかわからない。そもそも仕事がなければ70歳まで繰下げると生活が厳しいかもしれない。Aさんは繰下げを「65歳になるまでは様子見」するとのこと。
「自分にはフリーという選択肢しかなかったと思うけど、会社員の安定感がいまさら羨ましくなったりします。いよいよ稼げなくなったら、バイトもしないといけない。長生きするのが怖いですね」
Aさんの場合、実際はさらに少ない…早めの対策を
厚生年金のないフリーランスや自営業者は、どれだけ稼いでいたとしても国民年金は満額で年81万6,000円(2024年度)。月にすると6万8,000円です。
ただ、Aさんには酷な事実があります。Aさんは大学在学中は年金保険料を支払っていなかったため、このままだと満額を受け取ることはできず、年75万円ほどになります。さらに、国民健康保険料や介護保険料なども引かれるため、手取りはさらに少なくなります。
フリーランスの仕事には波があり、年収のいい時がずっと続くわけではないため、余裕があるときにしっかりと貯蓄しておくこと、長く働くこと、副業、年金への任意加入(60~65歳まで)、iDeCoの利用など、とれる対策を早めに考えておくことが大切です。
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