信頼され続けるためのマインドセット
「信頼は築くのに時間がかかるが、失うのは一瞬」とよく言われます。前章まで、印象形成や心理的なアプローチで早期に信頼関係を築く方法をお伝えしてきましたが、この信頼は条件のよい土壌に種をまいて、芽が出たようなもの、まだ非常に柔らかく弱く、今後の育て方で丈夫に育つかどうかが分かれます。信頼の芽をこの先大きく育てるのは、日ごろの行動であり、その行動を支えるマインドセットです。
ずっと信頼され続けている一流の人たちを見続けていて、気がついたことがあります。それは「感謝」と「リスペクト」が最終的に大事だということです。しかし、誤解しないでください。
「感謝」はただ相手に「ありがとうございます」と何度も言い続けることではありません。どんなことも自分だけの功績と考えず、そこに関わってくれた人や出来事があったことを忘れないことです。
「リスペクト」は、やたらていねいな物腰で敬語で話しかけるといった表層的なことだけではありません。ひとりひとりに尊敬すべきところを認め、公平で節度ある態度で接することができることです。
このようなマインドを持つ人は、相手がビジネス関係者であっても、友人や家族であっても、真摯に接し、約束を守り、大切に扱うことを忘れません。一流の人のそういう部分に触れるたびに、「これが信頼の源なのだ」とわが身を振り返って反省しきりでした。もちろん今もそうです。
それでもマインドの中に持ち続けていただきたいのが「感謝」と「リスペクト」なのです。「今日の自分はどうだったか?」と毎日振り返るだけでも、信頼を守り積み上げることに役立つでしょう。
感謝とリスペクトをマインドに持つ
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
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