「うなずき」「あいづち」で相手を話しやすくする
「聞き上手」と呼ばれる人はどんな人か、ご存じですか?聞き上手は「質問」や「要約」などの優れたスキルを持っていますが、最も基本的で重要なスキルは、「うなずき」と「あいづち」が適切にできることです。つまり「反応力」が高いのです。
人間の脳はコミュニケーションのときに、相手や周囲の反応を無意識に受信し、脳が活性化することで発信するようにできているそうです。
ですから、相手の話に納得したようにうなずいたり、「ほー」と感心したようなため息をもらしたり、「へえ」「そうなんですね」とあいづちを返すことは、相手の脳を活性化させ、話す意欲を高めます。それにまた反応を返すことで、相手はどんどん話せるようになります。「たくさん話を聞いてもらった」と話し手の満足感が高くなります。「うなずき」や「あいづち」は聞き上手が持つパワフルな基本テクニックなのです。
逆に、相手や周囲の反応がわからなければ、脳は活性化せず、発信もしにくくなって、最後には言葉に詰まるパターンになります。
以前、会話がすぐ終わる、うまく続かないとコミュニケーションに悩みを持つ経営者からご相談を受けたことがありましたが、原因はすぐわかりました。会話でうなずきやあいづちをするどころか、表情も変わらない人だったのです。本人に悪気はなく、相手の話を真剣に聞いていただけでした。それがいちばん大事なことだと思い込んでいたのです。そして、それが相手の心を閉ざし、話す意欲を奪っていたことに気がつかなかったのです。
注目すべきは、こういった理屈がわかっている私でも、その方と話している最中に言葉がなかなか出てこなくなったことです。こういった「反応」の有無が、いかに人間の深層心理に影響するか、あらためて知りました。
「うなずき」「あいづち」は、相手の脳にとっては、エネルギー補給なのです。こういった基本スキルを身につけてこそ、コミュニケーション力が高くなります。
適切なうなずきやあいづちで、相手の話す意欲を高める
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
