(写真はイメージです/PIXTA)

不動産の投資信託であるJリート。2024年、国内外の株式、金価格、暗号資産などリスク性資産が幅広く値上がりする一方で、Jリート市場は3年連続で下落しました。価格下落の原因はどこにあるのでしょうか。本稿では、ニッセイ基礎研究所の岩佐浩人氏が、市場を回復するための方法とともに詳しく解説します。

一人負けのJリート市場

Jリート(不動産投資信託)市場の低迷が続いている。

 

2024年は国内外の株式、金価格、暗号資産などリスク性資産が幅広く値上がりした一方で、Jリート市場は▲8.5%と3年連続で下落した。過去3年間の騰落率(▲20%)を見ると、パフォーマンス格差はさらに広がり、金融市場の中で一人負けの様相を呈している。[図表1]

 

(注)国内資産は円ベース、それ以外はドルベース (資料)bloombergのデータをもとに作成
[画像1]資産の騰落率(2024年、過去3年) (注)国内資産は円ベース、それ以外はドルベース
(資料)bloombergのデータをもとに作成

 

現在、多くの銘柄(54社/57社)が理論上の解散価値であるNAV(NetAssetValue)を下回り、市場全体のNAV倍率(株式のPBRに相当)は0.8倍に沈む。NAV1倍割れは、手間と丹精を込めて作り上げた商品が「原価割れ」の値札をぶら下げて店先に並ぶ姿のようで、市場の未来に暗い影を落としている。

 

それでは、今後の回復に向けてどのような取り組みが必要だろうか。以下では、Jリート市場の下落要因とその対策について考察したい。

 

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※本記事記載のデータは各種の情報源からニッセイ基礎研究所が入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本記事は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
※本記事は、ニッセイ基礎研究所が2025年1月24日に公開したレポートを転載したものです。

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