今後のカギは銘柄選択
いずれにせよ、この先は多くの不確実性に伴う曲折がありそうで、資産や時間の分散は引き続き必須です。また、業績や物色の転換点をしっかりと見極める必要があり、銘柄選択がとても大事にみえます。
ここ数年、S&P500指数に代表されるような米国の大型株式市場をけん引してきたのは、大型テクノロジー銘柄です。米国景気はよいとしても、バリュエーションが高まっていることと、金利の高止まりが予見されることと、そして、巨大企業も永遠には(いつも非常に高い)市場予想を上回り続けることができないことを、常に頭の片隅に入れておく必要があるでしょう。
今後、これらの銘柄の業績や設備投資の成長が止まったとみなされたり、わずかでも業績やガイダンス(=業績の見通し)を下回るようなことがあれば、米国の大型株式市場は、上昇が鈍ったり、調整圧力にさらされたりする恐れがあります。実際、一部のテクノロジー企業では、監査法人が辞任する事態に陥っており、「A.I.(人工知能)相場」には「ほころび」が見え始めています。
これまでは「テクノロジー企業は全部買い」「大型成長株式は全部買い」といったスタンスでも投資の成果を得られたでしょう。しかし、今後は(それがいつとは誰にもわからないものの)、一部の大型テクノロジー銘柄が鈍い動きになって、それがその他の大型テクノロジー銘柄にも波及し、大型株式市場全体が上昇しにくくなる可能性も考えられます。
この場合、あるいは、そうした状況に備えるためにも、①成長する銘柄をしっかりと選別したり、②中小型株式市場にも投資先を広げたり、③大型株式以外の資産にも分散投資を行ったりすることが望まれます。
インフレや生活の負担増に備えるためにも資産運用をつづけましょう。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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