(※写真はイメージです/PIXTA)

信夫さん夫婦(60代)は子ども独立したことから、戸建てからマンションに住み替えることを考えています。ただ、今の家にはローンが残っているため、スムーズに住み替えできるのか不安に感じています。本記事では、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、家を住み替える際の注意点について解説します。

リフォーム費用は意外と高額

マンションを購入する際、最近の新築マンション価格高騰により、中古物件を選ぶ人も増えています。また、老後を見据えてバリアフリー仕様にリフォームしてから住もうと考える人も多いでしょう。

 

ただ、リフォーム費用は意外と高額です。バリアフリー化のためのリフォームなら補助金制度が用意されていますが、フルリフォームを行うと1,000万円を超えるケースもあります。そのためにも、新しい家を購入する際にリフォームも合わせて行うことを考えており、また住宅ローンの利用を考えているなら、リフォーム費用も含めて住宅ローンを借りられるかも確認しておきましょう。

 

ただし、信夫さんくらいの年齢では住宅ローンで借り入れられる金額は少ないと予想されます。それでもリフォームローンを利用するよりは住宅ローンのほうが金利が低く、利息負担を抑えられます。無理なく返せる金額を借り入れるためにも事前のシミュレーションは欠かさないようにしましょう。そして余裕を持った返済計画を立てることが大切です。

住み替え方法や利用するローンはよく考えて決めることが大切

信夫さんの家は住宅ローンが残っていたため、どのように話を進めていけばいいか専門家に相談し、売り先行で購入者を探して売却しました。また、売却にかかる所得税について、3,000万円の特別控除は知っていたものの、軽減税率の特例は知らなかったため、非常に助かったと言っています。さらに住宅ローン控除も適用されるため、今後の節税効果を期待しているとのこと。

 

また、新しいマンションの購入費用を差し引いた売却益については退職金があまり期待できないことから、老後の生活費や医療費、今後発生するかもしれないリフォーム費用のために残しておき、余剰金額については運用で資産形成を続けるつもりです。

 

家の住み替えにはさまざまな費用が発生します。また住宅ローンが残っている家を売るには売却金額で残債を一括返済しなければなりません。いろいろと考えなければならない点が多いですが、信頼できる不動産会社や専門家に相談しながら、着実に進めていくようにしましょう。

 

 

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

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