投資で億り人となった26歳無職のもとへ税務調査がやってきて…「富裕層専門・ベテランの調査官」から渡された引導【税理士が解説】

投資で億り人となった26歳無職のもとへ税務調査がやってきて…「富裕層専門・ベテランの調査官」から渡された引導【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

令和5年に発表された国税庁の調査によると、富裕層における申告漏れの所得金額の総額は980億円と、過去最高です。これは、資産運用の多様化、投資内容の複雑化などが影響しているようで……。本記事では、Aさん(26歳/無職)の事例とともに、投資の申告漏れが原因の税務調査について木戸真智子税理士が解説します。※プライバシーのため、実際の事例内容と一部改変しています。

富裕層担当のベテランの税務調査官がやってきて…

そんなある日、税務調査がやってくることになりました。

 

噂には聞いていた税務調査がとうとう自分の身にも降りかかってきたのかとドキドキと緊張しながら税務調査の日がやってきました。

 

調査官は特別国税調査官でした。ベテランのような雰囲気の年配で物腰柔らかい印象の調査官でした。第一印象としては優しそうで、柔らかいように思えるこの調査官こそが、富裕層担当のベテランの調査官です。

 

調査官は調査に来る前にすでにAさんの過去の確定申告内容、投資の内容、そしてネットの情報も調べていました。Aさんは投資のことについて、SNSなどに情報発信していたのでした。

 

調査官はそんなAさんのわかり限りのプロフィールを調べ上げて調査にきていたのでした。当然、SNSから垣間見える投資先の状況も把握していました。

 

というのも、エンジェル税制での投資先は友人の紹介などで出会った経営者などだったので、投資先の経営者ともプライベートに交流をしており、そんな様子も調査官は知っていました。そうして、調査当日、すでに調査官は申告漏れに気付いて調査にきていました。

 

「この株式譲渡の申告がないようですが?」とピンポイントに数々の指摘を受けました。

 

Aさんはたくさんの口座開設をしており、一般口座、特定口座も混在していました。そして特定口座もたくさんあったがゆえに、源泉徴収なしでの株式譲渡の申告漏れが多数あることが発覚しました。

 

さらに恐ろしいことに、エンジェル税制により税制優遇を受けていた投資先の経営が悪化して、損切りをする形で売却した株式譲渡も申告ミスが発覚しました。それはエンジェル税制により投資時に優遇を受けた分については、売却時には、株式譲渡益として認識するということをうっかり忘れており、その分の譲渡益がすべて抜け落ちていたのでした。

 

Aさんへの最終宣告

本来は3年分遡る調査が通常ですが、Aさんの場合には5年遡ることになってしまいました。そして申告漏れが発覚した5年分の株式譲渡所得はなんと8,000万円、住民税も合わせて約1,700万円の追徴課税となりました。

 

分散投資をするにも、税務調査のリスクヘッジもしておかないと、思わぬ誤算となります。
 

 

木戸 真智子

税理士事務所エールパートナー

税理士/行政書士/ファイナンシャルプランナー

 

10月15日(木)ライブ配信!

税制改正で変化!相続税対策としての「生前贈与」
税務調査で否認されないポイントとは


富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部<<

 

ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部が

主催する「資産家」のためのセミナー・イベント

 

【10月14日(水)開催】
資産規模5億円以上の方こそ知っておきたい
「家族信託」の実践活用術
<第2回/会社オーナー・不動産オーナー実践例>

 

【10月15日(木)開催】
税制改正で変化!相続税対策としての「生前贈与」
“直前対策”から“長期計画”へ…
資産税専門のベテラン税理士が徹底解説

 

【10月15日(木)開催】
30年以上の安定的運用実績を誇る
「世界最大手マルチ・ストラテジー・ファンド」に
日本から個人投資家がアクセスできる貴重な機会

 

【10月17日(土)-18日(日)開催】
「スマホの中の遺産」家族は見つけられますか?
“エンディングノート”で残す、デジタル遺産・収益不動産・相続財産情報
【AI時代の「家族承継」実践編】

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧