投資とは、消費を延期すること
「投資とは何か」の答えは人によっても違うかと思いますが、ウォーレン・バフェットは「投資とは、消費を延期すること」と言い切っています。つまり、手元にあるお金を今、何かに消費するのではなく、それを投資することで将来、より大きなお金になって戻ってくるという意味です。
その根拠の一つが「複利の力」です。今の日本では預金にしろ貯金にしろ金利は微々たるものですが、かつてそうであったように100万円を年利5%、半年複利で預ければ10年後には163万円になります。
バフェットをはじめとする忍耐強い投資家の根底にはこうした「商品を延期して投資することで将来大きなお金が戻ってくる」という考え方があります。バフェットと並び称される投資家ジム・ロジャーズは学生時代には奨学金を運用し、軍隊時代にも指揮官のお金を運用するなど早くから投資で成果を上げていますが、一方でお金を使うことにはある種のためらいがあったと言い、こう話しています。
「若者が節約し、正しく投資する1ドルは後に20倍になって返ってくる」こうした考え方が習慣になっていれば、たしかに投資家はいくらお金を持っていたとしても、「今、そのお金を使う」ことにはためらうかもしれません。
投資とは、今の消費を延期して、将来、大きなお金を手にするものなのです。
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
※本記事は『株式投資 100の金言』(さくら舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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