投資で大きな成功を収めた「相場の達人」には、一匹狼的な人が多いという共通点があります。それはなぜなのでしょうか。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の〈桑原晃弥氏〉が、ウォーレン・バフェットやベンジャミン・グレアムなどの金言を基に、投資に対して取るべき行動と考え方をご紹介します。
他人を頼るべからず、自力を頼むべし
投資の世界で大きな成功を収めた人の中に「一匹狼」的な人が多いのは、投資で成功するためには「自分の頭で考え、自分の責任で行動する」ことが求められるからです。
ウォーレン・バフェットは「独力で考えなかったら、投資では成功しない」と言い切っていますし、是川銀蔵も「銘柄は人が奨めるものではなく、自分で勉強して選ぶ」と明言しています。
ところが、現実には「自分で考える」のではなく、「考えることを他人に任せている」人も少なくありません。経済誌や専門紙をくまなくチェックして、証券会社などのセミナーにも熱心に参加して、ユーチューブなどにも目を通して、とても熱心に情報を集めてはいるのですが、そこで得た情報を元に売買をするだけで、肝心の「自分の頭で考える」が抜け落ちているのです。
結果、セミナーで推奨された銘柄を買い、専門紙の「売った方がいい」という情報を元に売ることを繰り返すだけで、そこに自分がないために、熱心ではあるものの、肝心の利益につながらないということがよくあります。
大切なのは自分で調べて、自分で考え、自分で納得したうえで行動することです。そうすれば失敗した時もその理由がよく分かるし、利益が出た時には「自分でやった」という大きな自信にもつながるのです。
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経済・経営ジャーナリスト
1956年、広島県に生まれる。経済・経営ジャーナリスト。慶応義塾大学を卒業。業界紙記者を経て、ジャーナリストとして独立。トヨタ、アップルなど幅広い取材経験から、企業のビジネススキルや人材育成などに鋭い言及を続ける。一方でスティーブ・ジョブズなどの成功した経営者の研究をライフワークとする。
著書にはベストセラー『スティーブ・ジョブズ名語録』『[日めくり]スティーブ・ジョブズ』『トヨタ最強の時間術』(以上、PHP研究所)、『ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術』(講談社)、『1分間アドラー』(SBクリエイティブ)、『トランプ毒言暴言』(さくら舎)などがある。
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連載“相場の達人”の言葉から学ぶ「株式投資100の金言」