(※写真はイメージです/PIXTA)

投資で大きな成功を収めた「相場の達人」には、一匹狼的な人が多いという共通点があります。それはなぜなのでしょうか。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の〈桑原晃弥氏〉が、ウォーレン・バフェットやベンジャミン・グレアムなどの金言を基に、投資に対して取るべき行動と考え方をご紹介します。

みんながあなたと正反対の考えであろうとも、そのこととあなたの判断の成否とは無関係だ

前ページの話と共通しますが、投資の世界の成功者に「一匹狼」が多いのは、投資の判断が「会議を開き、みんなの意見を聞いて、多数決で決める」のとは縁遠いところにあるからです。みんなが賛成するようではイノベーションとは言えない、とはよく言われることですが、人の先を行きたいのなら7割賛成でも遅く、半分が反対するくらいでちょうどいいわけです。

 

投資の世界においては100人中99人が反対したとしても我が道を行く、というくらいの人のほうが成功を手にしやすいようです。牛田権三郎の『三猿金泉秘録』にこんな格言が載っています。

 

「万人が万人ながら強気なら、たわけになりて米を売るべし」「野も山も皆一面に弱気なら、あほうになりて米を買うべし」いずれも周りが「強気一辺倒」「弱気一色」の時に勇気を持って「売る」とか「買う」をすることで初めて成功者になれることを説いたものです。

 

ただし、みんなと違う行動をするためには条件があります。みんなが右に向かっている時に、たった1人でも左に向かうには「十分な知識と信頼できる判断という裏付け」が欠かせないというのがベンジャミン・グレアムの指摘です。

 

何が正しいか、どう行動すべきかは、多数決ではなく、自分で考え決めることなのです。

 

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

 

 

 

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株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

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桑原 晃弥

さくら舎

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