ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】

ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

文章を書く際には簡潔に情報をまとめることが大切です。しかし、長々と書いた挙句、何を言いたいのかよくわからない文章になってしまうということは少なくありません。そんな悩みを解決する第一歩として、文章の無駄を削ってみましょう。山口謡司氏の著書『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、わかりやすい文章を書くポイントを見ていきます。

「語彙」が増えれば更にスマートな文章を書けるようになる

文章を書いていると、「これ以上はもう削ることができない」という状況に遭うことがあります。そんなときこそ、これまで学んだ語彙の出番です。説明の文章を熟語に置き換えることができれば、大幅カットも可能です。次の文章を読んでください。

 

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「プロとしての、自信や振る舞いを感じます」

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意味はわかるのですが、なんだか気が抜けたような、もっと言いようがあるような思いがする文章ですね。では、次の文章ではいかがでしょう。

 

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「プロとしての矜持を感じます」

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2文とも書いている内容は同じです。しかし、後者の文章の方が短く引き締まっている気がしませんか。これが「語彙力」の力です。もう1つ例を出してみましょう。

 

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「試合は、彼が思いのままに振る舞う結果になった」→「試合は、彼の独壇場になった」

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「独壇場」という言葉に説明を入れ替えたおかげで、文章はずいぶん短く、そして明確になりました。このように、語彙力があれば、文章をスッキリと読ませることができるのです。つまり知っている言葉の数が多ければ多いほど、文章を短くすることができるわけです。

 

語彙力を高めることの効用はそれだけにとどまりません。まず、語彙力が豊かな人は言語化能力にも長けています。頭の中にある茫洋とした考えを明確な形と意味を持ったものとして文章化することができるでしょう。そのため、企画書や報告書などのビジネス文書においても、社会人としてふさわしい表現が得意になります。そして豊かな語彙力から紡ぎ出される魅力的な言葉は、相手の心をつかみ、自分の意図通りに相手に行動を促します。

 

また、執筆においては、知らずにやってしまいがちな幼稚な表現を避け、思慮に富んだ文章を書くことができます。本を読み、文字の意味を調べ、自分の物にしていく。そうした積み重ねがあなたの語彙力を高めてくれるでしょう。

 

【ポイント】

●語彙力を高めると文章のIQが上がる。

●言語化能力は、語彙力に比例する。

●語彙力強化でビジネス文書のグレードが高まる。

●説得力ある文章は語彙の活用にある。

 

 

【監修】山口 謡司

大東文化大学名誉教授、平成国際大学新学部設置準備室学術顧問

1963年、長崎県に生まれる。フランス国立社会科学高等研究院大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経る。 著書にはベストセラー『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)をはじめ、『文豪の凄い語彙力』『一字違いの語彙力』『頭のいい子に育つ0歳からの親子で音読』『ステップアップ0歳音読』『いい子が生まれる 胎教音読』、監修に『頭のいい一級の語彙力集成』(以上、さくら舎)などがある。

 

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※本連載は、山口謡司氏監修の書籍『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

言語化100の法則

言語化100の法則

山口 謡司(監修)

日本能率協会マネジメントセンター

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