ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】

ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

文章を書く際には簡潔に情報をまとめることが大切です。しかし、長々と書いた挙句、何を言いたいのかよくわからない文章になってしまうということは少なくありません。そんな悩みを解決する第一歩として、文章の無駄を削ってみましょう。山口謡司氏の著書『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、わかりやすい文章を書くポイントを見ていきます。

ネガティブな表現は長くなりがち…ポジティブに言い換えよう!

ネガティブな文章が長くなってしまう理由は、「なぜダメなのか」という説明を必要とするからです。また「怒り」や「悲しみ」というマイナス感情を文章として表現しなくてはなりません。結果として文章が長くなりがちなのです。しかし、ネガティブな文章は、ポジティブに言い換えると、文章がスッキリします。

 

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「打合せが終わるまで、参加できません」→「打合せが終わったら、参加します

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前者と後者を比べてみると、後者の方が少ない文字数になっています。前者を否定文、後者を肯定文と言います。両者を比べると、後者の方が文章のポイントがはっきりとします。もう1つ例を挙げてみましょう。

 

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「細部にこだわりすぎてしまう気持ちは、わからないわけではない」→「細部にこだわりすぎてしまう気持ちは、わかる

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このように肯定文に言い換えることで、文章がスリムになります。否定文の一種に「二重否定」があります。文章の中に否定のニュアンスを含んだ言葉が2つ以上含まれる文章についてそう言います。

 

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「情報漏洩を防ぐため、社内のパソコン以外は使用しないでください」→「情報漏洩を防ぐため、社内のパソコンを使用してください

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この文章では「以外」と「しない」が否定語です。「以外」をカットし「しない」を肯定文にすることで、文章はスッキリします。また「嫌いなわけではない」「悪くはない」などと言った二重否定は、否定を否定しているので肯定の意味を持ちます。

 

ただネガティブな言葉が相手に与える印象はマイナスです。できることなら、否定語はポジティブに言い換えた方が、相手に対する印象もよくなるでしょう。

 

【ポイント】

ネガティブな文は、ダラダラ長くなる。

ポジティブに言い換えると、文章はスッキリする。

二重否定は肯定の意味もある。

ポジティブな表現は、相手に対する印象をよくする。

次ページ「語彙」が増えれば更にスマートな文章を書けるようになる

※本連載は、山口謡司氏監修の書籍『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

言語化100の法則

言語化100の法則

山口 謡司(監修)

日本能率協会マネジメントセンター

【日本人は「言葉にして伝える訓練」が不足している!】 「自分の考えをまとめるのが苦手」「言いたいことはあるのに言葉にならない」「何を言いたいのかわからなくなってしまう」「ありきたりな感想しか言えない」…などなど…

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