(写真はイメージです/PIXTA)

IMFによって実施された日本の金融セクター評価プログラムの最終報告が開示されました。IMFによる日本の金融規制体制に対する評価・課題と、評価に対する金融庁の反応について、ニッセイ基礎研究所の植竹康夫氏が報告します。

3――まとめ

今回のFSAPによる評価は、現在の日本の金融システムの安定性が一定程度示された形となった。その一方で、銀行セクターの最低自己資本比率が各行一律である点や、現時点で保険セクターの健全性規制が経済価値ベースでない点*13など、現行の規制からの改善余地がある点も指摘された。これらの指摘は今後の日本の金融規制の在り方を一定程度方向付けるものになると考えられる。今回の結果を念頭に置きつつ、今後とも引き続き国内外の規制関連の動きを注視していきたい。

 

*13:2026年3月期に経済価値ベースでの健全性規制導入に向けた取り組みは進んでいる

 

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※本記事記載のデータは各種の情報源からニッセイ基礎研究所が入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本記事は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
※本記事は、ニッセイ基礎研究所が2024年6月18日に公開したレポートを転載したものです。

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