ベトナム経済、今後の見通し
CNNによると、FRBが最終的にいつ利下げに踏み切るかは非常に不透明だが、パウエルFRB議長は、経済と雇用市場の両方が好調を維持する中でインフレが減速を再開するシナリオを含め、利下げを開始する可能性のあるシナリオは複数あると述べている。
まず、景気回復の兆しが明らかになるにつれ、市中銀行が提供するドン預金金利がじりじりと上昇し始めている。
もう一つは、SBVが政令24号の改正とともに公的供給を増やすことを決定したことで、金市場は徐々に安定化し、国内市場が世界市場とともに発展することが期待されている。
SBVの幹部が「我々は金利のために為替レートを犠牲にすることはできないが、金利と為替レートの調和を確保しなければならない」と断言していることから、SBVは緩和的な金融政策を維持し、多かれ少なかれ許容できるドンの切り下げを許容すると予想される。
ベトナムにおける為替レートの適切な選択の鍵は、競争力の確保とある程度の為替レートの柔軟性であり、これによって金融政策操作の余地が生まれる。同時に、「政策のトリレンマ」によって政策対応が制約されるため、金融監督とマクロ経済政策の協調を強化する必要がある。
いずれにせよ、マクロ経済の安定を確保することは極めて重要である。これらはすべて、国際収支の自由化とベトナムのドン通貨交換性という長期的な目標にとって重要なことである。
※寄稿:ヴォー・トリ・タイン
中央経済管理研究所(CIEM)の元副所長で、国家金融通貨政策諮問委員会のメンバー。オーストラリア国立大学で経済学の博士号を取得し、主にマクロ経済政策、貿易自由化、国際経済統合に関連する問題の調査やコンサルティングを行う。その他関心分野は、制度改革、金融システム、開発経済学など。Viet Nam Newsコラム「Analyst's Pick」を執筆。
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