企業向け融資需要、今年も増加の見通し
2025年も企業向け融資需要は引き続き高水準を維持する見通しであり、特に公共投資や製造業といった、今年の経済成長を牽引する分野での需要が高まると専門家は予測している。
Mirea Asset Securities(未来アセット証券)が最近発表した銀行業界分析レポートによると、企業向け融資の拡大は2025年末にかけてさらに進む可能性があるが、銀行ごとに融資ポートフォリオの違いが顕著になると見られている。
この予測は、2024年の動向に基づくものだ。銀行の公開データによれば、昨年は企業向け融資の水準が個人向け融資と比べて依然として高かった。
一方で、個人向け融資の伸びは鈍化し、家計所得の成長も低迷。2024年の小売売上成長率は前年比9%にとどまり、2023年の9.4%を下回った。この減速は、消費者の慎重な姿勢を反映している。
対照的に、企業向け融資は昨年高水準を維持し、今年も拡大が続く見通しだ。特に、公共投資や製造業といった分野での需要が増えると予測されている。
また、不動産市場も供給の増加により2025年にかけて好調が続くと予想されるが、短期的には個人向け融資の大幅な拡大は期待できない。
経済成長を支える分野へ融資が集中
Vietcombank証券の分析・リサーチ部門ディレクター、チャン・ミン・ホアン氏は、2025年の融資資金は製造業、公共投資、輸出といった経済成長の原動力となる分野に流れるとの見解を示している。
Mirea Asset Securitiesのアナリストによれば、ベトナムの新たな開発政策において、融資成長は引き続き重要な政策目標となる。国会はすでに2025年のGDP成長目標を最低8%に引き上げることを承認しており、ベトナム国家銀行(SBV)はこの目標に沿って商業銀行への融資枠を積極的に拡大している。
SBVは2025年の融資成長率を16%に設定しているが、アナリストの予測では14.7%程度にとどまる可能性が高いとしている。
金利の動向と今後の見通し
融資成長に大きな影響を与える金利について、アナリストは2025年後半にかけて0.4〜0.5ポイントの上昇が予想されると分析。
2024年第1四半期末には金利が底を打ち、現在はやや上昇傾向にあるものの、2023年初めと比べると依然として1.5ポイント低い水準にとどまっている。
経済の不確実性が続く中でも、政府の方針や国営銀行の誘導金利により、金利は適切な範囲内で管理されている。
専門家の間では、銀行の安定した利益基盤や国営銀行への追加資本投入の期待を背景に、借入コストは引き続き適正な水準に保たれると予測されている。これは、金融システムの安定と持続的な成長を確保するための重要な要素となる。
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