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今回の「量的引き締め(QT)」と2017年の“相違点”は…

対する今回はどうか。

 

1.[図表4]の【左側】に示すとおり、量的金融緩和(QE)は同じです。

 

2.しかし、【同じ図】の【右側】に示すとおり、量的引き締め(QT)は、前節のイメージ図や前回の実際とは異なります。今回の量的引き締め(QT)では、銀行ではなく、MMF(=短期の金融商品に投資をするファンド)が、政府が発行する国債を買い、手持ちのマネーであるFRBへの預金(リバース・レポ)を減らすかたちになっています。

 

3.そして、MMFが持つマネー(リバース・レポ)が減ることで、短期金利に上昇圧力が加わるという流れになっています。

 

[図表4]今回2020年からの量的金融緩和・QEと同2022年からの量的引き締め・QT
[図表4]今回2020年からの量的金融緩和・QEと同2022年からの量的引き締め・QT

 

準備預金の吸収源が市中銀行ではなく「MMF」になったワケ

すなわち、「パンデミックから始まる量的金融緩和でFRBからマネーを供給されたのは銀行でしたが、それを巻き戻す量的引き締めでマネーが吸収されているのはMMFから」なのです。面白いですよね。

 

なんでこうなったのかですが、「今回はQTが国債売却ではなく、国債償還だったためではないか」と思われるかもしれません。しかし、実際には、そうではありません。

 

端的に背景を述べると、「低金利から大幅かつ急速な利上げが実施されたため」です。それゆえ、

 

1.銀行からMMFに資金が流出した

2.FRBは(銀行には早晩お金がなくなることがわかっていたので(→実際、銀行危機が起きました)、保有債券=銀行が好む利付債の市中売却をせず)保有債券を償還させた

3.政府も(銀行には早晩お金がなくなることがわかっていたので、銀行が好む利付債の発行を増やさずに)MMFが好む割引債の発行を増やした

 

というのが真相です。これは深層でもあります。

 

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