都市部に住みながら、田舎の「高利回りアパート」を購入する不動産投資家は少なくありません。しかし、「初心者が安易に高利回り物件を狙うと、落とし穴にはまる可能性が非常に高くなる」と、不動産投資歴15年、家賃収入3億円超えの実績を誇る名取幸二氏と、一般社団法人マネー総合研究所所長の杉田卓哉氏はいいます。著書『不動産投資 絶対にやってはいけない39の落とし穴』より、その理由をみていきましょう。
「高利回り」はハイリスクの裏返しでもある
不動産投資において、高利回りの物件を狙うのは重要です。
ただし、高利回りはハイリスクの裏返しでもあります。初心者が安易に高利回り物件を狙うと、落とし穴にはまる可能性が非常に高くなります。
まず、高利回りアパートは地価の高い大都市の都心部にほとんどありません。地価の低い郊外や地方、田舎であることが多いのです。
「利回りが高い=物件価格が安い」ということですが、「安くしなければ誰も買わない物件だから安い」のです。
地方の場合は建物の状態よりも賃貸ニーズによるところがあり、田舎に行くほど賃貸ニーズは減り、入居者がまったく付かないおそれもあります。
そこで田舎の高利回りアパートを狙う際には、3つのポイントを押さえることが重要です。
【落とし穴回避策①】大学移転後の学生街や元企業城下町などは避ける
少子高齢化の波は住宅産業だけでなく、大学にも大きく影響を与えています。とくに不便な郊外や地方の大学は人気がないので、キャンパスをより都心に移転する動きがあります。
一般的に学生街は、学生需要を見込んでアパートがたくさん建っています。大学が移転した後には賃貸経営を継続するのが難しく、「安くてもいいから売却したい」というオーナーが多いため、割安な高利回り物件が出回るケースも多いのです。
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株式会社ペスカトーレ
代表取締役
1970年、長野県生まれ。流通系のサラリーマンをしながら、経済的自由をめざして不動産投資を志す。2009年念願の1棟マンションを購入し、以後サラリーマン投資家になり、2019年に独立。
現役不動産投資家として規模拡大を目指すかたわら、自身の経験を活かし、サラリーマン大家さん向けコンサルタントも行っている。不動産投資の実績はマンション18棟502室。購入総額31億円。家賃収入3億円超。
著書に『普通のサラリーマンが実現させた年収1000万円の不動産投資』(スタンダーズ社)がある。不動産投資コミュニティ「OTAKARA不動産投資スクール」を運営するほか、「家主と地主」「ウチコミ」「楽待コラム」など関連メディアへの掲載も多数。
著者プロフィール詳細
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連載本気で成功するために知っておくべき「落とし穴」にハマらない不動産投資テクニック
一般社団法人マネー総合研究所
所長
1974年生まれ、兵庫県出身。北九州市立大学経済学部卒。
大手精密機器メーカーに勤務していたサラリーマン時代に不動産投資を始め、5,000万円の家賃収入を得てリタイア。近年は上場企業や金融機関などからマネー・リテラシー教育に関する社内研修や講演などの依頼も多数。
不動産投資のほか建設業、二級建築士事務所、宅建業など複数の会社を経営する事業家でもある。不動産投資コミュニティ「OTAKARA不動産投資スクール」を共同運営。
著書『「空き家」で儲ける! 驚異の利回り100%不動産投資術』(宝島社)など多数。
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