田舎の高利回りアパートを狙う際の注意点
これは企業移転も同様です。いくら安くても、賃貸需要のない地域で不動産投資をするのは難しく、避けたほうがいいでしょう。
【落とし穴回避策②】入居者にとって魅力的な物件を提供することが必要
入居者にとって魅力的な物件の条件は、どんな入居者が住むのか、また、その地域の特性によっても変わります。
たとえば、地方で一家族に複数台の自動車が必須であれば、駐車場は2台以上の物件が魅力です。
また、都心であれば20平米に満たないワンルームにも賃貸需要はありますが、地方であれば、30平米以上ある単身向け物件が魅力ということもあります。
このように、その地域の入居者のライフスタイルに合わせた物件が競争力を持ちます。
そのほかにもエレベーターやオートロックなど便利な設備があると、入居者からのニーズを取り込むことができます。
周辺環境なら駅や商業施設、公園などが近くにある物件は入居者からの評価が高くなります。ただし車社会では、駅よりも道路の便利さが重視されることも多々ありますので、その地域では”何が魅力なのか“という需要を知るのがポイントです。
【落とし穴回避策③】地域の事情に明るい不動産投資家にアドバイスを受けることも有効
昨今の不動産価格の高騰から、自宅に近い物件や地縁のある物件だけを探しても購入することが難しいでしょう。
とくに東京を中心にした首都圏、大阪を中心とした関西圏では物件探しをしても「高すぎて購入できない……」という場合がよくあります。
そこで、投資対象を広げていくことになります。たとえば東京在住であれば、千葉・埼玉・神奈川までエリアを広げても買えないので、群馬・栃木・茨城などの北関東や、山梨・静岡までエリアを広げて探すイメージです。
地方になればなるほど高利回り物件はありますが、①や②を押さえないと購入後に苦労することになります。
田舎の高利回りアパートを狙う際には、入居者の要望や物件の魅力、そして地域の事情をしっかりと把握すること。また、不動産投資はリスクを伴うので、適切な情報と判断力をもって取り組むことが必要です。
そこで重要になるのは情報収集です。地元の賃貸事情に詳しい不動産投資家仲間などからアドバイスを受けるのが有効です。
ただし、話を聞くのは「現役のプレイヤー」に限定しましょう。いくら著名な投資家でも、市況がまったく違う時期に購入していれば、その情報は参考になりません。また、繰り返しになりますが、不動産会社の話を鵜呑みにするのは危険です。
名取 幸二
株式会社ペスカトーレ
代表取締役
杉田 卓哉
一般社団法人マネー総合研究所
所長
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