友人・職場の人など「身近な人」にほどやってしまう…相手の“好意”を逃す「思い込み」の危険なワナ

友人・職場の人など「身近な人」にほどやってしまう…相手の“好意”を逃す「思い込み」の危険なワナ
画像:PIXTA

「価値観の違う相手とどう話せばいいのかわからない」「こちらの話は聴いてもらえず、一方的に話されてしまった」コミュニケーションの悩みは尽きないもので、ちょっとしたことで相手に不快感を覚えたり、逆に不快感を与えてしまったりすることは多々あります。本稿は、研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任し、25万人以上への指導経験を持つ、日本アンガーマネジメント協会理事である戸田久実氏の著書『アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術』(日経文庫)より、一部抜粋して紹介します。

 

親密な間柄の人には「決めつけ」が働きやすい 

パートナーや長年付き合った友人・職場のメンバーに対しては、 「この人はこういう人」「この人は、いつも〇〇するよね」 と、相手に対する決めつけが生まれやすいものです。身近な人に対してほど、ニュートラルな気持ちでやりとりするのは難しいかもしれません。

 

わたしの夫は論理的なタイプで、仕事のアドバイスでも、痛いところを突いてくることがあります。そのため、話をしている途中で、

 

「だったらこういう段取りをすればいいじゃないか」

 

「長い目で見たらこうじゃないか」

 

と、何か耳の痛いことを言われるのではないかと思ったとき、

 

「わかった、わかった。あなたの言いたいことはわかっているから、もういいよ」

 

と、わたしから話を打ち切ってしまうこともありました。ところが、しっかり聴いてみると説教ではなく、「そんなに大変なら手伝うよ」「ちょっと思いついたんだけど、こうしたらいいかも」といった、うれしい提案や新しいアイデアをもらえることも少なくありません。そのたびに、「思い込みで邪険にしてはいけないな……」と反省しています。

「思い込み」はときにお互いにとってマイナスになる

立場上、わたしのもとにはいろいろな人から相談事が寄せられます。なかでも、

 

・誰かの悪口に終始して、愚痴と文句ばかりで結論が出なかった

 

・ただ組織への不満を、誰でもいいからぶつけたいだけだった

 

といったことが過去のやりとりであった場合は、「今回もそうなるかもしれない」と身構えてしまうこともあります。ただ、これもわたしの思い込みです。いざ聴いてみると、

 

「いままでこういうふうに思っていたんですけど、今度はこうしてみます」

 

と発展的な話だったケースもありました。

 

このように、いままでの付き合いややりとりがあるからこそ、最初からニュートラルな気持ちで耳を傾けられなかったり、優先順位を下げたり、途中で話を打ち切ってしまったりすることが、決して少なくありません。 お互いにとってマイナスになるので、気をつけたいところですね。

 

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