「本当に腹が立つ」…もう感情的な相手に振り回されない。円満な対話へと導く「聴く姿勢」の極意【日本アンガーマネジメント協会理事が解説】

「本当に腹が立つ」…もう感情的な相手に振り回されない。円満な対話へと導く「聴く姿勢」の極意【日本アンガーマネジメント協会理事が解説】
画像:PIXTA

「価値観の違う相手とどう話せばいいのかわからない」「こちらの話は聴いてもらえず、一方的に話されてしまった」コミュニケーションの悩みは尽きないもので、ちょっとしたことで相手に不快感を覚えたり、逆に不快感を与えてしまったりすることは多々あります。本稿では、研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任し、25万人以上への指導経験を持つ、日本アンガーマネジメント協会理事である戸田久実氏の著書『アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術』(日経文庫)より、一部抜粋して紹介します。

【2/28(水)無料Webセミナー】

CPA700%良化を実現!
PRと運用型広告を組み合わせたハイパフォーマンス認知とは

相手の感情に振り回されないための「聴くスタンス」

良好な人間関係を築くには、相手の感情に巻き込まれないことも必要です。相手の怒りを制することもなく、抑えようとすることもなく、巻き込まれないようにするというスタンスが一番理想的です。

 

たとえば、「ちょっと聴いてくださいよ。こんなことがあって、本当に腹が立つんですけど」と言われたら、わたしは「腹が立ったって、何があったの?」と、最初に聴くようにしています。そうすると相手が事情を話してくれるので、「わかった。どんな状況で、どうしてそうなってしまったのかをちゃんと聴いていい?」と、こちらもさらに聴く姿勢を見せます。

 

そして、相手が話すたびに 「こんなことがあったのね」 とこちらがポイントを復唱していくと、相手も自分の話を少し整理し始めるので、話が間延びしなくなります。

 

まずは相手の話に振り回されないことを意識しましょう。

アンガーマネジメントの手法のひとつ「コーピングマントラ」もおすすめ

相手の感情に巻き込まれないポイントは、一緒に感情的にならないことです。

 

アンガーマネジメントの手法のひとつである、コーピングマントラもおすすめです。これは、自分の心が落ち着く言葉(フレーズ)をイラッとしたときに思い浮かべるというものです。先ほどのようなシーンでは、わたしは「怒っているのはこの人の感情で、わたしの感情ではない」と自分に言い聞かせるようにしています。

 

「そんなに怒ることもないのでは?」と、相手の感情を否定すると、相手は「何もわかってないんだから!」と、怒り出すか、拗ねてしまう人もいます。

 

「それは腹が立って当然!」と、相手の感情に同調したり、一緒に怒りはじめたりすることなく、話を進めましょう。

心がけたいのは“相手の気持ちを未来へ向けさせる”こと

相談事を持ちかけられたときには、「そうだよね。そんなことを言われたら、悲しいよね」「そうか。そういうふうに言われたくなかったよね」「そんな評価をされて、傷ついちゃったね」というように、最初から相手に共感の言葉をかけるようにしましょう。
 
わたしは、コンサルをするときも、誰かの相談に乗るときも、最終的には未来に気持ちが向くように心がけています。「そうか。それでどうしたいと思っているの?」「これからどうしたいと思っているの?」と共感しながら、未来を考えてもらうのです。
 
アンガーマネジメントは、元々、解決志向をベースにした理論です。「なぜ、あの人ってあんなことを言ってきたのだろう」「どうしてこんなことになっちゃったのだろう」「なぜ、ここまで言われなくてはいけなかったのだろう」というように、過去に目を向けて原因追及をするのではなく、現状を把握したうえで、「今後どうすればいいのか」に目を向け、行動選択をします。
 
ですから、「今後、何ができると思う?」「どんな方向性に向かったら納得できる?」このように、未来の解決の方向に向けた質問をしていくと、かなり感情的になっている相手でも、建設的な方向に気持ちを向けられるようになります。

相手に最善策を考えてもらう

あの人がこんなことを言ってきて、こんなメールをしてきて……という相談を受けたときも、 「それを言われたら傷つくね」「今後もやりとりが続くけれど、どうしようか?」と冷静に聴いていくと、「まさか感情的にメールを返すわけにもいかないし、文句はつけられないし……」 と、だんだん相手の思考が働くようになっていきます。
 
その後、問題が解決してから、「おかげさまで、下手に感情的なメールを返さずに済んだよ」 とお礼を言われたこともあります。
 
怒りは、何かに不満を持ったり、自分が「こうあるべき」と思っていたりすることが破られるときにわいてくる感情です。だからこそ、「では、本来どうしてほしかったのだろう?」「いまから言えること、いまからできることってあるかな?」と、本人が最善策を考えられるように、第三者が質問をすることも大切です。
 
アンガーマネジメントとアクティブ・リスニングを活用することで、怒りの相談事も発展的に解決していきましょう。

 

 

戸田 久実

アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事

 

注目のセミナー情報

【海外不動産】2月28日(水)開催
【マレーシア現地から中継!】
〈リスク低減〉と〈高い利回り〉を両立する
「海外民泊投資」新必勝法!

 

【国内不動産】2月29日(木)開催
土地オーナー必見!
高入居率×高収益×高い節税効果
「賃貸ガレージハウス」全貌公開!

 

【海外活用】3月2日(土)開催
従来の分散投資で資産を守れるのか?
新時代の富裕層が実践する
「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法

《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら

あなたにオススメのセミナー

    アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術

    アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術

    戸田 久実

    日経BP 日本経済新聞出版

    ●「聴く」ことは仕事を推し進めること 相手の話をじっくり聞くことで相互の理解が深まるという「傾聴」。実際、心理的安全性を高めることで相手が話しやすくなるなど、コミュニケーションが改善する効果がある。 そうい…

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    TOPへ