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発達障害に気づくきっかけ
一番多いパターンは、親が子どもの発達に違和感を感じて、周りに相談したりインターネットなどで検索して気づくパターンです。子育て中に感じる、ちょっとした違和感や育てにくさ、同年代のほかの子どもと異なる発達が気づきのきっかけとなります。
また、祖父母などが孫の相手をする中で、自身の子育て経験との違いから気づきのきっかけを与えてくれることもあるようです。ほかにも、自治体のおこなう1歳半健診や3歳児健診で指摘されるパターンもあります。
どのようなサインがあるのかは、以下を参考にしてみてください。
・視線が合わない・指差しをしない・言葉の遅れ・後追いしない・こだわりが強い・感覚過敏または感覚鈍麻
〈注意欠陥多動性障害(ADHD)〉
・落ち着きがない・忘れ物や不注意が多い・順番が待てない・感情や行動のコントロールができない・課題などへの集中が続かない
〈学習障害(LD)〉
・読み間違いや読むスピードが遅い・文字の形を正確に書けない・数の理解が困難・推論ができない
当てはまったからといって、必ずしも発達に偏りがあるわけではありません。お子様の発達について気になることがあったら、相談しやすいと感じるところに早めに相談してみることをおすすめします。
障害?それとも個性?
発達障害にはたくさんのタイプがありますが、診断項目には共通点があります。それは、「症状によって、著しい苦痛あるいは、社会的・職業的またはその他の重要な機能における重大な障害が引き起こされる」という点です。
つまり、症状があっても大きな問題が起きていなければ「障害」として診断されず、「個性」の範疇と捉えられるのです。
また、特性を「個性」ととらえるのか「障害」ととらえるのかは、本人にも決める権利があります。
その子にとって、特性がプラスにはたらく環境にいるのであれば、愛をこめて「個性」と呼ぶことができます。もしマイナスにはたらく環境にいるのであれば、「障害」と表現して困り感を周りの人に伝えることで、配慮の必要性を理解してもらいやすくなります。
発達障害の生きにくさの一つは、障害の特性が見えにくいこと、もう一つは、その特性がどう評価されるかはどのような環境(社会)に置かれるかという運次第であることなのかもしれません。
環境を整えることや周囲が接し方を工夫することで、その子自身が「障害」を「個性」と感じられるようになり、社会の「脳の多様性」への理解も深まるのではないでしょうか。
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