発達障害の子をもつ親でなくても、「なぜ、なかなかできるようにならないのかしら」と思うことはしばしば。そこで今回は「記憶」と、それに伴い「行動や運動として覚えること」について解説していきます。

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「記憶力」は先天的なものではなく「幼児期に育つもの」

記憶力は様々な学習や活動で重要な意味を持ちます。ほかのスキルと同様、すべてが生まれつき決まっているではなく、幼児期に育つものと言えます。

 

記憶の仕組みとして、見聞きしたこと・経験したこと・想像したことはすべて一時的に記憶され短期記憶となります。

 

短期記憶とは、その内容により数時間あるいは数日で消えていく記憶です。そして短期記憶からふるいにかけられたことが長期記憶となり、いったん長期記憶になったことは時間がたっても再現し思い出すことができます。

 

長期記憶になるポイントは主に3つです。

 

① 印象が強いこと

② 重要だと認識したこと

③ 繰り返されたこと

 

「① 印象が強い」というのは、例えばレストランの店員は全員のお客を覚えているわけではないと思いますが、難しい注文をされて大変だったとか、そのような場合には覚えている可能性が高くなります。

 

「② 重要だと認識したこと」の例としては、誰かの住所を聞いてすぐそらで覚えるのは難しいですが、引っ越ししたばかりでも自分の住所は比較的すぐに覚えてしまうのではないでしょうか。重要だと判断したからと言えます。

 

「③ 繰り返されたこと」については、特に行動として覚えてしまうというのがわかりやすい例です。日常的に使っているお箸の使い方を思い出す、という必要はないですね。使い慣れたものは考えなくても上手に操作することができます。特に行動として覚えたことは、手続き記憶と呼ばれますが、記憶喪失などになっても忘れることがほとんどない記憶です。

「粗大運動」と「微細運動」

「粗大運動」とは、身体を大きく使った日常生活の土台となる体の動きのことです。具体的には、「座る」「立つ」「歩く」「走る」などの動作を指します。一方「微細運動」は、「箸を持つ」「絵を描く」など手や指先を使った繊細な動きのことを指す言葉です。

 

発達においては、基本的に大きく体を動かす粗大運動の後に、手先などを使った微細運動が発達していくと言われています。

 

筆者は毎回のレッスンの中に手先を使った微細運動を取り入れています。ひも通しや制作遊びなど、お子様が自ら思わずやりたくなるような教材を使って、楽しく取り組めるようサポートしています。最後の10分間はプレイルームに移動して粗大運動の時間です。鉄棒や平均台、トランポリン、マットなど、お子様が大好きな運動遊びを通して、自分のイメージ通りに体を動かす練習をおこなっています。

 

些細なことでも、成功体験の積み重ねは子どもにとって非常に重要です。療育を通して一緒に小さな「できた」を積み重ね、好きなこと・得意なことを増やしていきましょう。

 

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    本連載は、株式会社コペルが運営するホームページ内のコラム(https://copelplus.copel.co.jp/column/)を転載・再編集したものです。

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