暗黙のルールを理解できない「発達障害の子」…他者との関りを知るトレーニング「SST」とは?

暗黙のルールを理解できない「発達障害の子」…他者との関りを知るトレーニング「SST」とは?

発達障害を持つ子どもにとって、他者との「コミュニケーション」はストレスやトラブルにつながることが少なくありません。そこで本記事では、他者と関わる練習である「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」の効果と、子どもの発育における「言葉」の重要性について解説していきます。

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SST(ソーシャルスキルトレーニング)の効果

SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、日常生活において他者と関わる能力を高めるためのトレーニングです。

 

発達障害を持つ子どもは、人とのコミュニケーションがストレスになったりトラブルを起こしたりすることも少なくありません。

 

保育園・幼稚園・学校など集団の中で人と関わっていく場面では、「こうしたほうがいい」「これはしないほうがいい」といった暗黙のルールがあり、多くの人はそれを感じ取って行動しています。しかし、発達障害の特性のために、暗黙のルールを理解することが難しい子もいます。

 

そこで筆者は、周囲の状況を読み取り、その場にふさわしい言動や感情の表現方法などのスキルを獲得することを目標にSSTをおこなっています。具体的には、集団の中で挙手をして発言をする、友達と協力して課題をこなす、ロールプレイで具体的な状況に対処する方法を学ぶなどの課題を通して、適切に振る舞えるよう練習します。さらに、フィードバックやポジティブな強化をおこない、望ましい行動を身につけることを促していきます。

 

言葉のプログラム

言葉は人間だけが獲得した能力です。子どもの発達においても大きな意味を持っています。言葉の遅れから発達を心配される保護者様も多くいらっしゃいますが、個人差も非常に大きいものです。

 

どうしても発語の数が気になってしまいますが、幼児期には他者との適切な関わりの方がより大きな意味を持ちます。

 

他者と関わりたいという思いから、コミュニケーション手段として言葉を獲得し、自分を客観視する視点が生まれ、感情をコントロールしたり他者の気持ちが理解できるようになっていくのです。

 

筆者はトレーニングの際、発語の前段階として、指導員と目を合わせる「アイコンタクト」や、同じものを見る「共同注意」からはじめます。そして、他者と喜びを共有する体験を重ねる中で、自然と大人の真似をすること(模倣行動)が増え、言葉があふれてくるような発達を目指しています。大切なのは、コミュニケーション意欲をいかに引き出し育ててあげられるかです。

 

次の段階では、一緒に歌を歌ったり口の動きの真似をすることで、具体的に発声を促していきます。また、豊かな語彙をインプットすることを目的に、フラッシュカードや擬音語・動作語・事物名称などの課題も取り入れています。

 

話すことができるようになってきたら、イメージを言葉にするなど、より上手に話すことにも取り組んでいきます。

 

 

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    本連載は、株式会社コペルが運営するホームページ内のコラム(https://copelplus.copel.co.jp/column/)を転載・再編集したものです。

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