株価の下落で資産を減らしたくない…リスクを恐れる人には「積み立て投資」がおすすめな理由【マクロストラテジストが解説】

株価の下落で資産を減らしたくない…リスクを恐れる人には「積み立て投資」がおすすめな理由【マクロストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

預金だけでは資産形成が難しく、投資の重要性がますます高まっています。ただ、「価格下落によって資産を減らすことが怖い」という理由から、投資を躊躇してしまう人も少なくありません。そのようななか、フィデリティ・インスティテュート主席研究員でマクロストラテジストの重見吉徳氏は、価格変動のリスクを恐れる人には「積み立て投資」がおすすめといいます。その理由を詳しくみていきましょう。

「優先順位が高いもの」に投資するのもひとつの手

もうひとつの方法は、株式の利益処分や配当などよりも優先順位の高いものに投資を行うということです。

 

次に[図表3]の【一番下の薄紫】のあたりをご覧ください。

 

[図表6]今日食べたチョコレートの代金と企業活動・投資家との関係
[図表3]今日食べたチョコレートの代金と企業活動・投資家との関係

 

先ほど、企業は、受け取った売上代金から、材料費を支払い、給料を支払い、家賃を支払い、銀行に利息を支払ったうえで、利益を計上すると述べました。

 

こうした企業活動を金融資産に置き換えると、企業が支払う家賃はリートの配当であり【真ん中】、銀行に支払う利息は社債の利息【右から2番目】と考えられます。優先順位を考えると、企業にとって、原材料費や給料、家賃、利息を支払うのは義務です。

 

それらの義務を果たせた企業が、株主に利益を分配することができます。ですから、リートと社債に対する利払いのほうが、株主の利益や配当などよりも優先されます。

 

ただし、社債やリートは、利息や配当金は優先的に支払われるとしても、企業の債務返済能力がどうか、金利がどうか、不動産市況がどうかで元本の価値は変動します。

 

そうした変動を排除するための方法はやはり、積み立て投資ということになります。

 

こうした「企業による支払いの優先順位」も皆さんが今後、どういった資産に分散投資をされるかの手がかりになるかもしれません。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ・インスティテュート

首席研究員/マクロストラテジスト

 

<<レポート全文はコチラ>>

 

 

重見 吉徳

フィデリティ・インスティテュート

首席研究員/マクロストラテジスト

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

【ご注意】
※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。•当資料は、情報提供を目的としたものであり、ファンドの推奨(有価証券の勧誘)を目的としたものではありません。
•当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、その正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。
•当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、いずれも将来の傾向、数値、運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
•当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き作成者に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録