長期の株式投資には「将来を担う若手の獲得・育成」も重要
みなさんのポートフォリオは「いまを重視するポートフォリオ」に偏重していないでしょうか。図表1のようなスターティング・オーダーをつくることで安堵してはいないでしょうか。
図表1はあくまで最近の「売れ筋」から作成した仮想的なものであり、なおかつ、これらの9セクター/スタイル/資産を均等に持つことも意味しませんが、たとえば、1番打者は配当をコツコツ積み上げる高配当株式、2番は大振りせず、失敗が少ない連続増配株式、3番はしっかり返すクオリティ株式、4番は長打力と安定感の大型テクノロジー株式…といった具合です。
しかし、「高配当である」、「連続増配である」、「クオリティである(≒キャッシュフローが潤沢でバランスシートが強固である)」…というわけですから、これらの企業の多くは「中堅・ベテラン」の大企業です。
新NISAでの資産運用を視野に、株式投資が30-40年の長期間におよぶ場合や、15-20年の中期間でも「成長」を取ることを目指す場合には、米メジャー・リーグの球団を運営するのと同様に、現在のレギュラー陣をそろえるだけでなく、10年後や20年後にスタメンに定着しそうな「有望な若手を探して育てる」ことも重要でしょう。
株式市場でいえば、中型株式や小型株式のなかにそうした企業は潜んでいます。いまでいえば、『マグニフィセント7』(→日米映画が名前の由来)といわれるアップルやアマゾンなどの時価総額上位7銘柄もかつては中小企業でした。