「営業のノウハウ」を習得するには?「売れる営業」が必ずこなしている「6つのステップ」【元リクルートトップ営業マンが解説】

「営業のノウハウ」を習得するには?「売れる営業」が必ずこなしている「6つのステップ」【元リクルートトップ営業マンが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「営業職」は明るく元気で人当たりが良いイメージがあります。しかし、内向的で口下手な人であっても、営業で成功することはできます。営業のノウハウを習得するには何をすればいいのか。リクルートで「無口な営業スタイル」を貫き入社10ヵ月目で営業達成率全国トップになった経験がある渡瀬謙氏による著書『静かな営業 「穏やかな人」「控えめな人」こそ選ばれる30の戦略』(PHP研究所)から、一部抜粋してご紹介します。

営業を6つのステップに分解して「見える化」するメリット

◆自分に最適なスタイルを見つけられる

この「6つのステップ」をきちんと理解することのメリットは、自分に最適な営業スタイルを見つけられるということです。

 

たとえば、軽妙なトークで取引先を盛り上げている人を見て、それをマネしようと思っても、私にはそんなトーク力はありません。ただ、この「軽妙なトークで盛り上げる」を六つのステップで見てみると、これは「ステップ2. アイスブレイク:警戒している相手のガードを下げる作業」としてやっていることが見えてきます。警戒している相手のガードを下げるために、その人は「盛り上げる」ことを選んでいたわけです。

 

つまり、盛り上げるためのトーク術をマネるのではなく、相手のガードを下げる方法を自分なりに見つければいいのです。

 

筆者の場合、とにかく聞き役に徹し、相手にたくさんしゃべってもらうことでガードを下げる効果を狙いました。人はしゃべるほどにガードが下がります。あとはどうしたらしゃべってもらえるかにフォーカスするだけです。話を聞きながら、適切な質問や話題を振ることに意識を集中しました。

 

その結果、筆者なりの強力なアイスブレイクの手段が手に入りました。内向的な筆者には、このほうがよほどストレスなくできる方法です。

 

◆できる営業のテクニックを自分流に「変換」する

あるいは、毎日のように取引先と飲み歩いている営業がいたとして、あまりこうした場が得意でない人は、「自分にはとてもできない」と感じるでしょう。しかし、その行動が「ステップ6. フォロー:相手との関係性をつなげる作業」だということがわかれば、自分なりのフォロー方法が見えてきます。

 

たとえば、定期的にお客さまの役に立つ情報をメールにて提供し、関係を切らさないようにするといった方法が考えられます。

 

このように、売れている人のすべてのステップを自分流に変換していくのです。すると、見た目は違いますが、やっていることは売れている人と同じになるのです。

 

筆者が普段から教えていることも、この6つのステップがベースになっています。営業をステップごとに分解して「見える化」することで、自分がやりやすい方法でゴールに向かうことが可能になります。苦手なことで苦労するのは時間と労力のムダです。ぜひ自分の営業スタイルを見直してみてください。

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静かな営業 「穏やかな人」「控えめな人」こそ選ばれる30の戦略

静かな営業 「穏やかな人」「控えめな人」こそ選ばれる30の戦略

渡瀬 謙

PHP研究所

「内向的な人」「無口な人」「控えめな人」でも売れる ではなく 「内向的な人」「無口な人」「控えめな人」だからこそ、売れる! 悩める2000人以上の営業パーソンを救ってきた、常識を覆すメソッドを紹介! 「営業は常に…

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