長期投資家の澤上篤人氏と、「四季報読破」の達人・渡部清二氏。プロの投資家として活躍する両者が対談形式で、日本企業と金融市場のパワーバランスについて解説します。
血の通った“優良企業”だった三洋電機
澤上 三洋電機も同じだった。太陽光発電だけでなく、スーパーの売場にある冷凍のショーケースでも8割もマーケットを持っていたわけ。温情経営で、優しい、いい会社だったの。いろいろなことをやっていた。だけど、太陽電池もこれからという時に経営が苦しくなり、総額約3,000億円の優先株増資を実施。大和証券SMBC、ゴールドマン・サックス証券、三井住友銀行が引き受けた。
実は「さわかみ投信」(澤上氏が設立した独立系投資信託会社)も三洋電機を応援していた。だけど、ウチでの運用資産は2,400億円ほどしかなかった。あれほどのいい会社だし、「長期投資家が応援すればいいだろう。ウチなんかが応援しなきゃ」と思っていたが、力不足もあって、できなかった。ウチに運用資産が6,000億円、いや、1兆円あれば、いろいろお手伝いできた。
三洋電機はパナソニックの子会社になり、太陽電池事業が低迷
三洋電機の従業員は頑張っていた。面白い会社なんだよ。洗濯機は強いしね。その後、三洋電機を吸収したパナソニックはやり方が下手だから、太陽電池事業はジリ貧になってしまっている。俺はもともと松下にいたから、よけいに頭に来ているよ。
渡部 そういう意味では、エルピーダメモリだとかも、すごくもったいないと思っています。そういうもったいない会社が日本にはいっぱいありますね。
澤上 篤人
公益財団法人 お金をまわそう基金
代表理事
渡部 清二
複眼経済塾
代表取締役塾長
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公益財団法人 お金をまわそう基金
代表理事
https://okane-kikin.org/
株式会社さわかみホールディングス 代表取締役
1970年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。
その後、80年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。
96年にさわかみ投資顧問を設立し、99年には日本初の独立系投資信託会社である「さわかみ投信株式会社」を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を運営している。日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めている。
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連載キャリア40年の投資賢者と、四季報読破25年の達人が対談形式で明かす、長期投資のすすめ
複眼経済塾
代表取締役塾長
1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。
野村證券本店在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報徹底読破」を開始。2014年の独立後も25年以上継続中で、2022年10月1日には四季報100冊読破。記念月例会を日本の株式取引発祥の地、日本橋兜町ホールで開催。
テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。
「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。
〈所属団体・資格〉
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト
神社検定1級、日本酒検定準1級
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