支店長に会いたいときは2週間前までにアポイントを取る
「支店長と面識をもちたいが、どうするのがいいですか」という質問をよく受けます。
銀行と深く長く取引していくためには、どこかのタイミングで支店長と会って顔つなぎをしておきたいものです。支店長は融資の最終的な決裁者なので、自社の存在を認知してもらっているか否かは大違いです。社名と社長の顔を覚えてもらっていれば銀行との関係づくりは一歩も二歩も前進といえます。
とはいえ支店長は仕事のスケジュールが朝から晩まで事細かく決まっており、拘束時間も多くて融通が利きにくいという事情があります。アポなしで行っても会ってもらえることはまずありません。
また、用件もなしに挨拶だけのために押しかけるというのも、支店長にとってはちょっと迷惑な話です。会いに行くタイミングとしては、融資が通って実行されたときにお礼にうかがうというのが自然です。
ほかには、新事業を始めるなどで事業内容が大きく変わるときも「支店長には直接お知らせしたい」と事前に言えば面談時間を作ってもらえます。年末は多忙なので訪問は避けてほしいですが、逆に年明けすぐは予定に比較的余裕があるので歓迎されることが多いです。毎年、新年の挨拶を恒例にすれば支店長のほうもそのつもりで迎えてくれるようになります。
支店長へのアポ取りは2週間前までにするのが目安です。直近ではすでにスケジュールが決まってしまっているので都合がつけにくいですが、2週間前までなら予定に組み込んでもらえるはずです。
支店長はだいたい3年ごとに他店に異動になりますが、その際は一般的に後任者に「引き継ぎリスト」をバトンタッチすることになっています。
引き継ぎリストとは取引企業・個人の一覧で、付き合いを大切にすべき企業・個人や要注意先にはその旨がメモされています。後任者はこれを情報源にして取引をするので、支店長が替わっても会社との関係性はそのまま引き継がれることが多いのです。
つまり、引き継ぎリストに優良顧客と書いてもらえる関係づくりを心掛けると、銀行と長く付き合っていけます。
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