「ウーパールーパーが死んでしまう！」南向きのタワマン、なぜ選んでしまったのか…40代エリート会社員が見過ごした〈部屋選びの重大な失態〉

東京都港区のタワマン…賃貸で住むとしたら

不動産経済研究所『超高層マンション動向2023』によると、2023年以降、全国で建築・計画がされている20階建て以上の高層マンション、いわゆるタワーマンションは284棟、約11.4万戸。そのうち168棟・8.4万戸、75％ほどが首都圏に集中しているといいます。

こんなにもタワーマンションが増えてる理由のひとつがその資産性。中古になっても値が崩れず、投資としても抜群。最近は、高度成長期に整備された、各地方都市の駅前・中心市街地が、ちょうど都市更新の時期にあたり、再開発計画とともにタワーマンションも一緒に組み込まれるケースが増加。タワーマンションといえば、東京都心や湾岸地域でリッチの象徴でしたが、いまや「地方のこんなところにもタワマン」という時代になりました。

一方でタワマンは、マンション価格にも大きな影響を与えています。同じく、不動産研究所が発表した2023年1～6月の新築分譲マンションの平均価格は、東京23区で1億2,962万円と億超え。前年同時期と比べて約6割ほども高くなりました。その傾向は、東京都区外や神奈川県、千葉県でも。一方で埼玉県は前年を下回りました。これは前年に高額タワーマンが多く販売され、その反動減によるもの。ほか地域でもタワーマンションをはじめとした高額物件の販売が増加したことが、平均価格上昇の要因になっています。

東京でマンションを買うことが難しくなっている昨今、タワマンなんて夢のまた夢……それであれば「賃貸」という手もあります。

8月中旬時点、大手ポータルサイトで取り扱いのあるタワマンの1LDKの平均家賃は、東京都港区で25万～30万円ほど。周辺地域の同じような広さの物件よりも1～2割程度高いくらいです。もちろん高層階になるほど家賃は高くなり、月100万円以上というケースも。ただ「タワマンに住みたい」というなら、購入よりはハードルが低く、ちょっと高い家賃を払う余裕があれば実現できる金額です。