マーク・ザッカーバーグへの批判が強くなる背景
近年、FacebookだけではなくGAFAと呼ばれる巨大IT企業への風当たりが強くなってきています。なかでもFacebookへの批判は強く、Facebookを含むSNSを運営するアメリカのIT企業3社のトップに対する米議会公聴会が開かれています。
Facebookなど巨大IT企業への批判が強くなっている理由には下記のようなものがあります。
1.政治的な広告の扱い方
2.メンタルヘルスへの悪影響
それでは1つずつ解説していきます。
1.政治的な広告の扱い方
Facebookは広告収入によっておよそ95億ドルを稼いでいますが、その広告のなかには政治的な広告も含まれており、これが問題となっています。
たとえば2016年のアメリカ大統領選挙の際には、Facebookの顧客情報がイギリスのコンサルティング会社である「ケンブリッジ・アナリティカ」に流れてしまい、誰に投票するか決めていない有権者を狙ってトランプ陣営に有利になるような広告が出された事件が起こっています。
この事件によってTwitterのCEOジャック・ドーシー氏は2019年10月に政治広告を全面的に掲載しない方針を決めました。しかし、マーク・ザッカーバーグはそのような方針をとらず、「広告収入がそんなに大事か」といった批判を受けています。
メンタルヘルスへの悪影響
Meta(元Facebook)が運営するSNS「Facebook」や「Instagram」は、利用するとメンタルヘルスが悪化したり自尊心が傷つけられることがわかっています。
ミシガン大学の調査によると、Facebookの投稿を10分間、ただ受動的に読むだけで「良好な心状態(ウェルビーイング)を損なう」ということがわかりました。さらに、Instagramを利用すると10代の少女の自尊心が傷つけられることや、Instagramを利用している10代の若者にはInstagramの利用が自殺願望につながる可能性があることが示唆されています。
まとめ
ここまでマーク・ザッカーバーグ氏の人物像や成功の秘密、批判される背景について解説してきました。ザッカーバーグは学生時代にFacebookを創設し、現在では数十億人ものユーザーを抱える巨大なIT企業となっています。
しかし、昨今では政治広告の扱い方やユーザーのメンタルヘルスなどが問題視され、その動向が注目を集めています。
株式会社識学
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