マーク・ザッカーバーグの人物像
前述のとおりマーク・ザッカーバーグやFacebookの経営幹部は、ユーザーの望みや欲求をデータから探ったり、ウォーキング・ミーティングなどを駆使することでMeta(元Facebook)を大きく成長させました。
このような革新的な企業をつくりあげた「マーク・ザッカーバーグ」という人物は、どのような人物なのでしょうか? ここでは、ザッカーバーグのスピーチやファッションから彼の人物像をみていきましょう。
・目的を持てる世界を創り出す
・決断疲れを避けるファッション
それでは1つずつ解説していきます。
目的を持てる世界を創り出す
マーク・ザッカーバーグはハーバード大学のスピーチにて、下記のようなことを語りました。
「私は『目的』について話します。ですが『あなたの人生の目的を見つけなさい』といったよく耳にするものではありません。私たちはミレニアル世代ですから、そんなことは自然と行っているはずです。
そうではなく、私が話すのは『自分の人生の目標や意義を見つけるだけでは不十分だ』ということです。ミレニアル世代の課題は『誰もが、人生の目的や意義を持てる世界を創り出すこと』なのです。
この社会を前に進めることがミレニアル世代の課題です。新たな仕事をつくるだけではなく、新しい『目的』を創り出さなければなりません」
■多くの人に新たな目的を与える
多くの人は衣食住に不自由することなく物質的にも満たされた生活をしているなかで、これ以上どこを目指すべきかわからなくなってしまいました。その結果、多くの人が人生の目的や意義を失ってしまったのです。
マーク・ザッカーバーグはこのような社会において、多くの人が新たに人生の目的や意義を持てる世界を創り出すべきだ、と語っているのです。
ミレニアル世代以前の世代は、衣食住や物質的に不足している部分が明確であったため、「その不足を補うために頑張る」という目的や方向性がありました。しかし現代では不足がなく満たされた生活をしているため、なにをどのようにがんばればいいのかわからず、その感覚が不幸を生んでいるとザッカーバーグは喝破したのです。
決断疲れを避けるファッション
マーク・ザッカーバーグのファッションといえば、どのような服装を思い浮かべますか? おそらく多くの人はグレーのTシャツにジーパンといった、カジュアルなスタイルかと思います。なぜ、長者番付で5位にランクインするような大富豪が、毎日のように同じ質素な格好をしているのでしょうか?
その理由は「決断疲れを減らすため」です。人はなにかを決断する度にエネルギーを使い、決断する回数が増えるほどその決断の質が落ちてしまいます。そのような事態を避けるために、ザッカーバーグは同じ服を着続けているのです。
実際、ザッカーバーグは「Facebookをよくすることにすべての時間を使いたい」と公言しており、服装で悩む時間やエネルギーすら惜しんでいます。また、同じ理由でスティーブ・ジョブズも毎回お決まりの黒のタートルネックにブルージーンズを着用しています。
■自分を貫き通す
しかし、マーク・ザッカーバーグがカジュアルなファッションをしているのはそれだけが理由ではありません。ザッカーバーグは株主総会にスニーカーとパーカー姿で登場し、ウォール街の人々を驚かせています。
このファッションで登場したことは、マーク・ザッカーバーグがあくまでも自分流を貫き通す人間であることを物語っているのです。
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