有望銘柄には「5つのタイプ」がある
株式投資に臨む動機は、短期間で大きなリターンを得たい、長期投資で資産形成をしたい、株主優待や配当金を目的にしたい等々、人それぞれで銘柄選びも各人各様だ。これが正解だという決まりごとはなく、良し悪しもない。
しかし、銘柄選びは自由だとはいえ、どのような銘柄に投資すればいいかといえば、自分の期待をかなえてくれる銘柄を選ぶに越したことはない。
そのため、あらかじめ有望銘柄には①中小型成長株、②業績回復株、③優良株、④バリュー株、⑤老舗株の5つのタイプがあることを知っておきたい。
①中小型成長株
中小型成長株とは、文字どおり中小企業の株のことを指す。
このタイプの企業の魅力は、事業や業績が大幅に伸びる可能性を秘めていることで、企業が成長したときに株価が値上がりするため、大きなリターンが期待できる。
現状はまだ会社や事業の規模が小さくても、新技術・新製品の開発、新しいビジネスモデルの創出などによって、時代や社会の変化に応じて新たなニーズを掘り起こし、爆発的に伸びることがある。
その過去の代表例が、上場当初は小規模な企業で、いまや巨大企業になっているソニーグループ(6758)であり、ホンダ(7267)、ソフトバンクグループ(9984)などである。
②業績回復株
業績が悪化したり不振に陥っている状態から、いずれ回復の見込みのある企業の株のことを指す。
景気には波があり、優れた技術力・販売力・ビジネスモデルがあっても、景気が悪化したときに業績が落ち込んでしまう企業がある。とくにコロナ禍のせいで一時的に業績が下がっているケースが多くなっている。
しかし、いったん業績が上向けば、元々、優れた技術力・販売力などがあるので、株価が右肩上がりになることが期待できる。
③優良株
「稼ぐ力」が強い企業の株のことを指す。
このタイプの魅力は、着実に業績を伸ばしながら、株価の上昇も期待できることだ。
たとえば、他社が真似することができない技術をもっているオンリーワン企業、ニッチな市場を独占しているような企業、業界トップのシェアを誇る企業は、競合が少ないこともあり、安定して利益を確保できる。
そうした優位性のある銘柄を選ぶようにしたい。