(※写真はイメージです/PIXTA)

「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表は、有望銘柄には「5つのタイプ」があるといいます。未来の10倍株(テンバガー)を見つけるヒントを、タイプ①から順にみていきましょう。

有望銘柄には「5つのタイプ」がある

株式投資に臨む動機は、短期間で大きなリターンを得たい、長期投資で資産形成をしたい、株主優待や配当金を目的にしたい等々、人それぞれで銘柄選びも各人各様だ。これが正解だという決まりごとはなく、良し悪しもない。

 

しかし、銘柄選びは自由だとはいえ、どのような銘柄に投資すればいいかといえば、自分の期待をかなえてくれる銘柄を選ぶに越したことはない。

 

そのため、あらかじめ有望銘柄には①中小型成長株、②業績回復株、③優良株、④バリュー株、⑤老舗株の5つのタイプがあることを知っておきたい。

 

①中小型成長株

中小型成長株とは、文字どおり中小企業の株のことを指す。

 

このタイプの企業の魅力は、事業や業績が大幅に伸びる可能性を秘めていることで、企業が成長したときに株価が値上がりするため、大きなリターンが期待できる。

 

現状はまだ会社や事業の規模が小さくても、新技術・新製品の開発、新しいビジネスモデルの創出などによって、時代や社会の変化に応じて新たなニーズを掘り起こし、爆発的に伸びることがある。

 

その過去の代表例が、上場当初は小規模な企業で、いまや巨大企業になっているソニーグループ(6758)であり、ホンダ(7267)、ソフトバンクグループ(9984)などである。

 

②業績回復株

業績が悪化したり不振に陥っている状態から、いずれ回復の見込みのある企業の株のことを指す。

 

景気には波があり、優れた技術力・販売力・ビジネスモデルがあっても、景気が悪化したときに業績が落ち込んでしまう企業がある。とくにコロナ禍のせいで一時的に業績が下がっているケースが多くなっている。

 

しかし、いったん業績が上向けば、元々、優れた技術力・販売力などがあるので、株価が右肩上がりになることが期待できる。

 

③優良株

「稼ぐ力」が強い企業の株のことを指す。

 

このタイプの魅力は、着実に業績を伸ばしながら、株価の上昇も期待できることだ。

 

たとえば、他社が真似することができない技術をもっているオンリーワン企業、ニッチな市場を独占しているような企業、業界トップのシェアを誇る企業は、競合が少ないこともあり、安定して利益を確保できる。

 

そうした優位性のある銘柄を選ぶようにしたい。

 

※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

渡部 清二

KADOKAWA

いつも読んでいる記事・数値がお宝株のストーリーに変わる! 会社四季報を100冊読破し、日経新聞の切り抜きを25年間行い、指標ノートを9,000日以上記録し続けた投資のプロが贈る「三種の神器」の投資術! 1日5分、11項目の…

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