新型コロナの報道で株価が9倍になった「医療用マスク銘柄」…投資のプロが「絶好の投資チャンス」をみすみす逃したワケ

新型コロナの報道で株価が9倍になった「医療用マスク銘柄」…投資のプロが「絶好の投資チャンス」をみすみす逃したワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルスの大流行や、ロシアのウクライナ侵攻……このような「世界を揺るがす出来事」の前後には、必ずと言っていいほど「投資のチャンス」が存在します。では、そのタイミングを逃さないためにはどうすればいいのでしょうか。「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表が、「自身の失敗談」を交えて解説します。

「投資のタイミング」を間違えないために大切なこと

■「ミンスク合意ロシアの論拠」(日経新聞切り抜き2022年2月17日)

 

この記事に目を通してみると、「ロシアはウクライナ東部紛争の和平への道筋を示した『ミンスク合意』の履行(りこう)を迫る。一方の米欧はロシアこそが過去に結んだウクライナの安全を保証する『ブダペスト覚書』に違反していると批判する」と書かれている。

 

「ミンスク合意」とは、ロシアとウクライナ、独仏首脳が2015年にまとめたものである。ウクライナ東部で2014年から続く同国軍と親ロシア派武装勢力との紛争について、停戦と和平への道筋を示した内容になっており、独ロ首脳も会談で、同合意の枠組みが重要との認識で一致したとしている。

 

この履行に向けて最大の争点となったのが、親ロシア派が占領する東部地域に広範な自治権を持たせる「特別な地位」の付与だ。ウクライナとしては、それは事実上の連邦制とロシアによる実効支配につながると警戒していたという。

 

また、ウクライナは同地域での地方選の実施についても、親ロシア派を支援する名目で侵攻してきたロシア軍の撤収や、ウクライナによる国境管理を条件にしていると報じられている。

 

要は何事にも原因・理由があるわけで、その後の推移を判断する上で、また投資のタイミングを間違わないようにするという意味でも、真相を見極めることが大切になる。

 

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

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※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

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渡部 清二

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