シニアの「コミュニケーション力」で収入を得る
「自分には得意なことがなくて……」と謙遜する人もいるでしょう。実はシニア世代には、長く生きてきた経験値による「コミュニケーション力」が期待されます。「話を聞いてアドバイスをする」という、言わばメンターのような存在としてのニーズです。
たとえば「おっさんレンタル」というサービスです。ここに登録すると、「話を聞いてほしい依頼者」から連絡が来て、1時間話を聞くというものです。
会社のグチ、仕事の悩みなど依頼者の話を聞く、ただそれだけです。登録するには、主宰者の面接を受け、毎月1万円の加盟料を支払う必要があるので、依頼がなければ赤字になります。
稼ぐことを目的とするより、誰かの役に立ち、心の満足を得たいという気持ちで登録するのがよさそうです。「おっさんレンタル」に限らず、今自分の時間を切り売りするサービスがいろいろあります。
「タイムチケット」は、個人の空き時間を30分単位で売り買いできるというサービスです。ここでは価格設定は自由ですが、案件数がものすごく多く、選ばれるには工夫がいるな、という印象です。
コミュニケーション力を生かして「占い師」も
コミュニケーション力には多少自信があるという方は、「占い師」を検討してはどうでしょうか? 日本各地にいろいろな占い学校があります。そういうところで占いの技法を身につけ、依頼者の相談を聞くことになります。
占い師といっても、街角に小さな机を置いて、「ちょっとそこのお兄さん、占ってしんぜよう」という大時代的なものではなく、「電話占い師」という仕事の仕方があります。
以前、同文舘出版から「1日2時間で月10万円 始めよう電話占い師」を出版した五十六謀星(ごじゅうろくぼうせい)もっちぃさんからは、「コミュニケーション力の高いシニア世代にこそ電話占い師は向いているのです」と聞きました。
「電話占い」は女性の愛用者が多く、インターネットで検索すると、たくさんの電話占い提供サービス会社が見つかります。
電話占い師は、その中のどこかの運営会社に所属することになり、在宅で占ってほしい客からの電話を待ちます。電話を受けてから、「分給制」で報酬が支払われる仕組みになっています。
たとえば、「月60時間待機(占いの電話に出られるような体勢で準備していること)で、稼働率6割とすると、時給換算で1800円程度が見込める」ともっちぃさんから聞きました。そうすると、月10万円以上の収入が見込めます。
ただし前述のように、占いについて一定程度勉強する必要はあります。まず書店で占いに関する書籍を探し、自分に合った占い術を見つけたら、その講座などに通って補完する方法がよさそうです。
その後、電話占いの運営会社に登録する必要があります。オーディションを受け、登録されると電話占い師としての活動を始められることになります。
オーディションでは、占いに対する愛情はもちろん、一般的な常識、マナー、人柄、そして、コミュニケーション力などが求められるとのことです。
もっちぃさんによると、占いの世界では40代でもまだまだ若手で、シニアでも大丈夫なようです。今までまじめに会社に勤め、毎日仕事をしていた人がいきなり「占い師」になるというのも、楽しいかもしれません。
筆者は、地元のカフェで、いつもマンツーマンでタロット占いをしているミドルの男性を見かけます。占う相手はだいたい女性です。何だか楽しそうだなと思いますが、まずはちゃんと占いの勉強をしてからですね。