◆商品・サービス開発の基本
しかし、シニア世代が「ひとり社長」となって何か販売しようとした場合、まず商品がありません。モノではなくサービスを販売しようとしても、そのサービス自体を作らなくてはなりません。
すると、「商品開発」が必要になります。そして、売れそうな商品やサービスを開発するためには「市場調査」をしなくてはなりません。
そして、自分の扱う商品・サービスは、他の製品・サービスと比べて何が優れているのか(差別化ポイント)を考えなくてはなりません。そのためには、「競合調査」が必要になります。並べかえると、次のような順番になります。
1. 事業アイデア検討
2. 市場・業界調査
3. 「2. 」を受けて事業アイデア再度検討
4. 「3. 」を受けて競合調査
5. 差別化ポイント検討
6. 商品・サービスの叩き台(試作品)作成
7. ユーザーインタビュー
8. 分析・評価(場合によっては、また1.に戻ります)
「6. 」の「商品・サービスの叩き台(試作品)」は、ベンチャー企業では「MVP(Minimum Viable Product)」と呼ばれていて、顧客に最小限の価値を提供する品物やサービスのことです。
この「商品・サービスの叩き台(試作品)」をあちこちに持って回って、ユーザーインタビューを行います。そこで、たくさんの声を集めます。インターネットサービスなら無料ユーザーを募って、使い心地を聞きます。
そして、はたしていけそうかどうか、分析・評価を行います。ここまでのデータはきちんと残しておき、事業計画書に活かすようにします。場合によっては、資金調達のための企画書やビジネスプランコンテストのプレゼンに使います。
ものづくりの事業をしたい人には、ここに書いたフレームワークが役立つはずです。
場合によっては、クラウドファンディングで資金調達という手もあります。
また、商品やサービス開発をしなくても、営業が得意な人のなかには、「代理店」としてさまざまな会社の商品を扱う「セールスレップ」となり、大きな成果を上げている人もいます。
藤木 俊明
有限会社 ガーデンシティ・プランニング
代表取締役
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