植田新総裁の記者会見…注目ポイントは?
以上、米経済関連を中心に述べてきましたが、今週は10日に日銀の植田新総裁の記者会見が予定されているので、それについても最後に少し確認してみたいと思います。
このところ、金融システム不安を受けて大きく低下した米金利を尻目に、日本の10年債利回りは再び日銀が上限としている0.5%に接近するところまで上昇しました(図表6参照)。
いかにも、新総裁の下での金利上限の拡大ないし撤廃を意識した動きと考えられます。その意味では、植田総裁の記者会見を受けて、「円金利上昇=円高」がどのように反応するかもひとつ要注意とは言えるでしょう。
以上を踏まえると、今週はまだ大きく米ドル高・円安へ戻す可能性は難しいかもしれません。このため今週の米ドル/円は129~134円中心での荒っぽい展開を想定したいと思います。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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