創業150年の老舗の「手づくり茶筒」が売れ続ける理由とは? 答えは700年前の「兼好法師の格言」にあった

創業150年の老舗の「手づくり茶筒」が売れ続ける理由とは? 答えは700年前の「兼好法師の格言」にあった
(※写真はイメージです/PIXTA)

どんな業種でも「お金」や「時代」は経営に対して大きな影響を与えます。本記事では、京都で明治8年に創業してから現在まで約150年間、激しい時代の変化の中でも変わらず、手づくりの茶筒を製造し販売し続けている「開化堂」の六代目当主である八木隆裕氏が、著書『共感と商い』(祥伝社)から、企業が「お金」や「時代」に振り回されずに、長くゆっくりと繁栄するために大切なことについて解説します。

開化堂当主が常に胸に留めている「言葉」とは

「人は得ることによって生計を立て、与えることによって人生をつくる」

 

右の言葉は、ノーベル文学賞を受賞したことでも知られる、イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルが述べたとされ、僕自身、いつも胸に留めているものです。

 

たしかに、生計を立てるために得ることは欠かせません。しかし、私たちは何のためにモノづくりをするのか。周囲の方々に何を届けられているのか。

 

少しでも世の中に何かを与えられることによって、企業や組織というもの自体があたかも温もりを持つ人生のような存在となり、自分の中にも、お客様の中にも浸透していく。

 

開化堂も、そういう存在でありたいと考えています。

 

「そんなの儲からないでしょう?」と言われれば、その通りです。

 

大きくは儲かりません。

 

それでも約150年、得ること・奪うことではなく、届けること・与えることの精神とスタイルがあったので、商いを続けてこられました。

 

これもたしかな事実だと感じています。

 

 

八木 隆裕

開化堂

六代目当主

 

共感と商い

共感と商い

八木 隆裕

祥伝社

手づくり茶筒の老舗「開化堂」 創業明治8年、つくるモノは当時のままの茶筒。 ……にもかかわらず、 ●なぜ、令和の現在でもうまく続いているのか? ●ティーバッグやペットボトルの普及で茶筒がないお宅も多い中、…

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