開化堂当主が常に胸に留めている「言葉」とは
「人は得ることによって生計を立て、与えることによって人生をつくる」
右の言葉は、ノーベル文学賞を受賞したことでも知られる、イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルが述べたとされ、僕自身、いつも胸に留めているものです。
たしかに、生計を立てるために得ることは欠かせません。しかし、私たちは何のためにモノづくりをするのか。周囲の方々に何を届けられているのか。
少しでも世の中に何かを与えられることによって、企業や組織というもの自体があたかも温もりを持つ人生のような存在となり、自分の中にも、お客様の中にも浸透していく。
開化堂も、そういう存在でありたいと考えています。
「そんなの儲からないでしょう?」と言われれば、その通りです。
大きくは儲かりません。
それでも約150年、得ること・奪うことではなく、届けること・与えることの精神とスタイルがあったので、商いを続けてこられました。
これもたしかな事実だと感じています。
八木 隆裕
開化堂
六代目当主