事業承継は企業同士だけではない
M&Aを活用した事業承継というと、企業同士の取引をイメージするかもしれません。しかし昨今は、個人が会社を買収するケースが増えています。なぜ個人による会社買収が行われるのでしょうか?
個人による企業買収が行われる理由
個人による会社買収が増えているのは、起業を検討している若年層や定年退職者から、M&Aが注目され始めているからです。従業員数名ほどの小さな会社をサラリーマンが買収し、経営者となる取引は増加しています。
また『中小企業の事業承継に関するインターネット調査』によると、後継者が決定している中小企業は約12.5%です。ほとんどの企業は後継者不在のため、今後も個人が買い手となるM&Aは増加するでしょう。
個人が企業を買収するメリット
会社員や定年退職者など個人が会社買収を実施するのは、創業のリスクを抑えつつ事業を始められるからです。また経験豊かな従業員を引き継げるのもメリットといえます。自ら起業するより成功しやすいため、企業買収を行う個人は増加中です。
ゼロから始めるよりもリスクが低い
起業にはリスクがあります。資金を投入し事業を始めたからといって、必ずしも軌道に乗せられるとは限りません。利益の出ない期間が想定より長く続く可能性もあります。
一方、会社買収により経営者になれば、経営が軌道に乗っている会社を手に入れられます。売上を生み出す仕組みは既に完成済みです。買収直後からすぐに利益を得られるため、リスクを低く抑えつつ経営者になれるメリットがあります。
ノウハウを持った従業員を引き継ぐ
事業を成功させるには、優秀な従業員が欠かせません。新しく会社を作った場合、従業員を採用し、育てる必要があります。企業買収であれば、ノウハウを持つ経験豊富な従業員を引き継げます。既に仕事に携わっているため、即戦力として利益を生み出す人材です。求人や教育にかかる手間やコストを削減できるのも、個人が会社買収を行うメリットといえます。
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