普段何気なく使っているが…Appleが世界に「変革」をもたらした“2つの独自サービス”

普段何気なく使っているが…Appleが世界に「変革」をもたらした“2つの独自サービス”
(※写真はイメージです/PIXTA)

Appleは、2007年米国でiPhoneをリリースし、瞬く間に世界中で流通。15年以上が経過したいまでも、日本をはじめ世界中で圧倒的な人気を誇っています。今回、株式会社GeNEE代表取締役社長の日向野卓也氏が、Appleが世界にもたらしたDXによる革命と、日本の中小企業がAppleから吸収できるポイントについて解説します。

Appleが革命を起こしたDX2選

いまや世界中で知られるアメリカ大手IT企業のAppleは、これまでさまざまなDXを行ってきました。iPhoneを使ううえでいまでは当たり前になった「Face ID」や「指紋認証」も、Appleが行ったDXのひとつです。これ以外にも、Appleが世界に影響を与えたDX改革事例があります。

 

1.Apple Card(アップル・カード)

日本ではまだ普及していませんが(2023年4月現在)、「Apple Card」はアメリカで普及しているクレジットカードサービスです。近年増えてきている「ナンバーレスカード」の先駆けともいえ、高度なセキュリティを保っています。iPhoneと連動させることにより、以下のようなさまざまなサービスを利用できます。

 

・バーチャルカードとして利用可能
iPhoneと連携することで、「バーチャルカード」としてプラスチックのカードなしで利用できます。利用時には生体認証が必要であるため、高度なセキュリティが維持されます。

 

・不正利用を検知し、リアルタイムで通報
使用した金額などの情報は、使った瞬間にiPhoneに届きます。不正利用をされた場合も、通報など迅速な対応が可能です。

 

・利用データの詳細な分析が可能
Appleが提供する「Apple Wallet」アプリと連動させることで、過去の購買実績を分析できます。

 

2.Apple Pay(アップル・ペイ)

「Apple Pay」は、iPhoneなどiOS端末で利用できるキャッシュレス決済サービスです。

 

キャッシュレス決済のアイデアが出た当時、スマートフォンなど電子媒体を活用する場合決済管理をキャリア側に委託しなければならず、多くのクレジットカード会社はそこに難色を示していました。また、セキュリティ上の問題も数多く存在しました。

 

しかし、Apple Payはこれらの問題を解決する形で管理システムを作り上げ、革新的なサービスを生み出しました。Apple Payの主な特徴は以下の通りです。

 

・カードを自由に選択できる
Apple Payは支払い時に利用するクレジットカードを顧客が自由に選択できるようにしました。このシステムもApple Payが先駆けです。

 

・スリープ状態からTouch ID決済が可能
Touch IDを導入したことにより、生体情報を活用した強固なセキュリティを実現しました。

 

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