普段何気なく使っているが…Appleが世界に「変革」をもたらした“2つの独自サービス”

普段何気なく使っているが…Appleが世界に「変革」をもたらした“2つの独自サービス”
(※写真はイメージです/PIXTA)

Appleは、2007年米国でiPhoneをリリースし、瞬く間に世界中で流通。15年以上が経過したいまでも、日本をはじめ世界中で圧倒的な人気を誇っています。今回、株式会社GeNEE代表取締役社長の日向野卓也氏が、Appleが世界にもたらしたDXによる革命と、日本の中小企業がAppleから吸収できるポイントについて解説します。

いま「自社DX」が求められている3つの理由

DXとは、デジタル技術を通じて、ビジネスモデルや製品、サービスに変革を与えることを指します。近年、DXが求められている理由としては、主に以下の3つが挙げられます。

 

1.新しいビジネスモデルの創出

DXを通じてこれまでのビジネスモデルを分析したり、開発環境を強化したりする能力が向上することで新しいビジネスモデルを創出できます。また、DXを通じて導入した最新技術を駆使することで新しいビジネスを生み出すことも可能です。

 

2.全社的な組織効率化・業務効率化の実現

RPAやデジタルツールの導入、新システムの開発・業務アプリの開発等によって、これまで人の手で行ってきた作業を自動化することができます。また、それをもとにオペレーションを廃止するなど、業務プロセスを簡略化することによって効率化につながります。結果として、従業員の生産性向上が期待されます。

 

3.変化する市場への柔軟な対応

DX推進が進むと、市場の変化に対して柔軟に対応できるようになります。既存システムでは分析できなかった顧客動向などをデータとして蓄積し活用することで、より顧客ニーズにあった商品やサービスを提供することができます。

 

特に、GAFAが強いのは「新しいビジネスの創出」です。世界をリードする企業として、次々に新しいサービスを生み出しています。

DXで活用したい「最新技術」4つ

DXを推進するためには、さまざまな最新技術を上手く活用することが重要になってきます。代表的なものは、以下の4つです。

 

1.IoT(アイ・オー・ティー)

「IoT」とは、インターネットを通じて身の回りのあらゆるモノの状況が確認できたり、操作ができたりする技術のことです。特に近年、製造業・小売業を中心に、センサ技術の活用や重量計、ビーコン技術を活用した在庫管理事例や生産管理事例が増えてきています。

 

2.ビッグデータ

「ビッグデータ」とは、「量」、「多様性」、「速度または更新頻度の高さ」の3つを兼ね揃えた、人間が把握することが困難なレベルの大規模データのことです。これらを活用することで、これまで見えてこなかった細部にわたる傾向がわかるようになります。「BI(ビジネス・インテリジェンス)」や経営管理・経営分析強化には、このビッグデータの活用が不可欠です。

 

3.クラウドサービス

「クラウドサービス」とは、これまでは利用者それぞれが保管・利用していたデータやソフトウェアが、インターネットを通じて保存できたり、相互利用できたりするものです。クラウドは、容量やメモリなどの拡張性の高さから、DXには欠かせない存在といえるでしょう。

 

代表的なクラウドサービスとしては、Amazon社の「AWS」や、Googleが運用する「GCP」が挙げられます。どちらも大きな機能差はありませんが、それぞれのクラウドサービスに応じたインフラの知見やノウハウが必要になります。

 

4.AI(人工知能)

「AI(人工知能)」は、人間と同等の知能をもつコンピュータのことです。自ら学習することで、膨大なデータから傾向を見つけ出すことが可能です。ビッグデータと親和性が高く、市場から集めたビッグデータをAIを使って解析させることで、正確な傾向が導き出せます。

 

DXでは、これらの技術を複合的に組み合わせることによって、これまでにないビジネスプロセスの変革や顧客への価値提供を行っています。

 

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