元キャスターのCFPが50代後半から母の介護の経験を通してわかった、「人生100年」でも老後資金は「75歳まで」を厚くすべきという納得の理由【CFPが解説】

元キャスターのCFPが50代後半から母の介護の経験を通してわかった、「人生100年」でも老後資金は「75歳まで」を厚くすべきという納得の理由【CFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が、老後のセカンドライフのプランや生活資金について、漠然とした不安を抱えています。その不安の内容を明らかにし、解決するためには何をすればよいのでしょうか。本記事では、元キャスターでCFP・ジャーナリストの和泉昭子氏が、著書『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)から、理想のセカンドライフを過ごすために、何から手を付けるべきかについて解説します。

本当に「やりたいこと」を実現するまでの手順

[図表3]定年後やりたいことを考える手順

 

先生:用意した付箋の1枚に1つずつ、自分がやりたいことを思いつくまま、最低でも10個書いてください。

 

生徒:10個! 思いつくかな~。

 

先生:どんなことでもいいんです。たとえば、今まで夫婦の時間が全然なかったから、2人で共通の趣味を始めるなら何をしようか、離れて暮らす親の顔を見に定期的に実家を訪ねたいとか、昔やっていたバンドを復活させたい、大学で学び直したい……など。思いつくままでいいのです。

 

生徒:思いつくまま自由に。やってみます。

 

先生:次は、やりたいことの優先順位を決めます。書いた内容を2つずつ見比べて優先するのはどっち? という風に。

 

そのとき、必ず優劣をつけてください。どれから始めたら自分の満足度が上がるのか? 後悔がないかということで考えるためです。優先順位がついたら、リストに書き出していきます。

 

そして、ここが重要! リストに書いたやりたいことについて、どうしてまだやっていないのか? 理由を書き出します。

 

生徒:やっていない理由ですか。

 

先生:よくいわれることですが、「やりたいこと」って裏返すと「やっていないこと」なんです。何故まだやっていないのか、その理由・要因を探ってください。

 

お金がないせいか、時間がないからかと、深く考えているうちに、意外とこれは優先度が低いからと、順番が変わって、本当に自分がやりたいことが見えてくるはずです。

 

そして、まだやれていない原因が「お金」であれば、実現させるためにいくら必要なのか、どうやって資金を捻出するかについても考えを進めていってください。

 

次回から、これらやりたいことのクオリティを下げずにコストを下げる、上手なやりくり方法をお伝えします。

 

[図表4]本当に「やりたいこと」を見つけるためのリスト

 

和泉 昭子

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー/人財開発コンサルタント

 

定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ

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和泉 昭子

KADOKAWA

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