セカンドライフにはいろいろな不安が付き物です。そもそも老後のライフプランを考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。そこで、理想の老後を過ごすためにはどんなことをすべきかについて、「先生」と「生徒」の2人とともに考えてみましょう。
元本保証の安全商品「個人向け国債」
【CHECK!】
・国が元本と利息の支払いを保証している
・資金が必要なタイミングで一定額ずつ中途換金して利用する
生徒:「個人向け国債」について教えてください。どんな特徴があるんですか?
先生:個人向け国債とは、個人で購入できる国債のことで、最低1万円単位で購入できます。半年ごとに利子が支払われ、満期時には額面金額(元本)と最後の利子を受け取ることができます。
最大の魅力は国が元本保証していること。1年経てば中途換金でき元本がそのまま戻ってきます。
生徒:元本割れのリスクがないなら、安心して老後資金を預けることができますね!
先生:個人向け国債には3つのタイプがあり、「固定3」と「固定5」は発行時の利率が変わらない固定金利型の商品、「変動10」は満期10年で半年ごとに金利が変わる変動金利型です。
超低金利下では、固定金利型のメリットはあまり期待できないため、老後資金の預け先として選ぶなら変動金利型をおススメします。変動金利型といっても、年率最低0.05%の最低金利保証があるので安心です。
生徒:今後金利が上がればうれしいです!
個人向け国債のおススメの活用方法はありますか?
先生:個人向け国債は、1万円単位で換金できるので、[図表1]のように毎年一定額ずつ換金して、好きなことをするための費用に充当することも、不定期の大型出費に充てることもできて便利です。保有期間中は、少しですが半年ごとに利息を受け取ることもできますよ。
生徒:必要なタイミングで中途換金しつつ、半年ごとに利息をゲットすることができるわけですね!
インフレ時に有利な投資商品「物価連動国債ファンド」
【CHECK!】
・物価動向に合わせて元本が変動する国債に投資する投資信託
・物価が上昇するとそれに合わせて価格が上がる
先生:インフレが続く局面で、有利な投資商品があります。
生徒:インフレに強い! 今の日本の状況にぴったりですね。興味があるので、詳しく教えてください。
先生:あまりメジャーな金融商品ではないのですが、物価上昇が続く現在で、インフレ局面に強い金融商品として密かに注目されています。
運用対象となる物価連動国債は、元本が物価(生鮮食品を除く全国消費者物価指数)の動きに連動して変動するのが最大の特徴で、物価が上昇すれば、物価連動国債の元本や利子が増えていきます。